家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

新築「平屋」を建て住み始めた私のおすすめ!?
『平屋の家にあって嬉しいこと7選』

新築「平屋」を建て住み始めた私のおすすめ!? <br>『平屋の家にあって嬉しいこと7選』

新築して2年が経ち、新しい生活にもようやく慣れてきました。新築に憧れ「家を建てるなら平屋!」と決めてスタートした家づくり計画。この文章をまとめながら、思い描いた未来を実現してこの家に住んでいることの喜びを噛み締め、今生きていることの幸せを改めて感じます。

設計デザイナーさんと真剣にそして楽しく時間をかけて計画し打合せができたことで、入居してからもまったくと言っていいほど後悔するところがありません。デザイナーさんからは自分たちの希望に対して予想以上の提案とアドバイスをいただき、それを夫婦で夜な夜な話し合った時間が今となってはかけがえのない宝物のような時間です。

そんな私たちの家づくりはまだまだ終わりではありません。この家に住まい、この家とともに成長していくことも家づくりだと思っていますので、これからの暮らしが楽しみです。平屋住宅を計画し、そして今住んでいるからこそ、これから平屋を建てようと考えている方々に私たちが考える「平屋にあって嬉しいこと7選」をお伝えし、少しでも平屋の魅力をシェアできればと思っています。

 

1 サードプレイスとしての「ロフト」

当初は全く考えていなかったのですが、リビングを開放的に…という設計デザイナーさんの提案で勾配天井にしたことで、平屋でありながらも吹き抜け空間のように開放感に満たされて暮らすことができています。コロナ禍の今、家に居る時間が長いにもかかわらず、圧迫感が一切なく、また庭と室内の行き来を大切にした平屋ならではの暮らしで、縦方向と横方向の広がり感がとても居心地よいのです。

そして、その勾配天井の一部分を使ってロフトをつくりました。それほど広くない敷地に平屋を計画したため、楽しみたいガーデンライフとのバランスの中で建築面積を大きくとれなかった分、このロフト空間は個室というよりもちょっと一人になれるサードプレイスとして、程よい「こもり感」は自分の心が落ち着く場所となっています。家事で疲れたときなどは、寝室ではなく家族の気配も感じながら一人でリラックスできる特別な空間へ。それが私の小さなロフト空間なのです。

 

2 土を気にせず使える「多目的土間」

平屋暮らしへの願望が強くなった要因の一つは、土に近いところで過ごしたいと思い始めたことでした。それはお庭で菜園をつくることであり、そして採れた無農薬野菜を使って料理をすることです。またそれらを友人やご近所の皆さんとシェアしながら、この家と庭を活用することで大切な人たちとのお付き合いがより深まるような人生のステージにしたかったからです。

だから「採れたて」「新鮮」「移動しやすさ」「保管しやすさ」「汚れを気にしない」などの条件を満たす、庭と家の中間にあたる場所として絶対につくりたかったのは「多目的土間」です。特にキッチン〜パントリー〜多目的土間のつながりを大切に設計しました。皆が集まりキッチンを囲み料理を楽しむ際に、採れたての野菜を多目的土間から保管した食材をパントリーから調達するには、それらとキッチンの動線がとても大切だったからです。そして多目的土間は約3帖ほどの広すぎず狭すぎない大きさで作りました。自分の敷地内の自然を利用したいという私のライフスタイルにとって、多目的土間はなくてはならない影の主役空間です。

 

3 水回り動線間にある「ランドリールーム」

設計中には、家事に使うモノの収納配置の件であれこれと細かな図面変更を依頼しました。料理は好きな私ですが、実を言うとそれ以外の家事はあまり好きではありません。だからできるだけ効率的にしたかったのです。

私自身の気持ちとして、日常生活において「やりたい」ではなく「やらなければならない」ことはできるだけシンプルにしたいと考えました。私が大半の時間を過ごすキッチンと家事をする脱衣洗濯室の間には奥行きが浅めかつ横に広い収納をつくることで、移動しながら作業ができるように動線上に必要なものを配置できています。それが廊下を活用した「ランドリールーム」です。

洗剤やトイレットペーパーなど安い時に買いだめし必要に応じてすぐに使える効率のよい保管場所として、脱衣室にも近いのでタオルやバスタオルの保管場所として、また洗濯室近くには室内物干しスペースを配置しました。

一階にすべての部屋が並ぶ平屋の間取りはどうして廊下が長くなりがちです。設計デザイナーさんにあれこれ提案をしてもらう中で出てきたプランが「廊下をプラスアルファの価値ある場所に変える」アイデアだったのは目からウロコで、そのまま「ランドリールーム」として取り入れました。広々としたこのスペースは友人からも「海外の家のよう…」と憧れられ、実際に暮らしていて大満度が高いポイントです。

このように長い廊下を別目的に利用するという点では、夫や子供たちが使う頻度No.1の場所として廊下の一角が「親子の触れ合い多目的コーナー」となっています。

 

4 外と内を繋ぐ「ウッドデッキ」

庭に面した日当たりの良い南側にはリビングから続くウッドデッキをつくりました。室内との段差をなくしてそのまま外に出られるので、家の中と外の行き来がラクかつ汚れにくく、休日の朝食や家族や友達とのBBQだけでなく、活用方法がまだまだこれから広がりそうです。

ウッドデッキの一部は開口にし、そこにシマトネリコという樹木をシンボルツリーとして植えました。入居したときは1.8mほどの高さでしたが、2年が経ち既に3mを越える高さまで育っています。数年後にはこの木にハンモックをつるし、コーヒーを飲みながら好きな読書もできるかぁなんて考えている時間もワクワクします。

私たちがウッドデッキ材として選んだ樹種は、ハードウッドという硬い木のカテゴリーの「イペ」という木です。とても重く硬質で耐久性が高く、塗装なしでも30年以上は十分に保つと言われている木材を採用しました。一般によく使われる「レッドシダー」をウッドデッキ材として採用した友人は、5年後には木がシナりはじめ、それからというもの毎年自身で塗装をしているそうです。

私たちが選んだ工務店が、目先の価格ではなく中長期で安心して使える素材を勧めてくれたことを生活の中のいたるところで感じられることも、平屋生活の安心感につながっているのだと思っています。

 

5 玄関をスッキリ「シューズクローゼット兼収納庫」

家族だけではなく同じ趣味の仲間や親しい友人そしてご近所さんなどが集まり、気軽に家でくつろぐことができる平屋にしたかったので、できるだけ玄関はゆったりとつくりました。そしてもう一つ大切にしたかったことは、モノが溢れるような暮らしではなく、家中をスッキリとそして大切なものだけに囲まれた日常を送りたいということでした。

だから特に来客が多くなる玄関近くのシューズクローゼット兼収納庫は、5帖ほどとかなり広めにつくりました。靴はもちろん、コート掛け、アウトドア用品、キャンプ用品、ガーデングッズ… などモノを整理し仕舞えように

モノのサイズに合わせ柔軟に高さを変えられる可動棚と、重いモノも載せることができる固定棚をそれぞれをバランスよく設置したことで、玄関に靴やモノが溢れ出ることもなくまた美しく使いやすく効率的に収納することができています。こういう場所を少しゆったり目につくることでストレスが減るのだと実感しています。

 

6 パーソナルな「うら庭」

私が平屋を熱望したのはお庭ライフを楽しみたかったから。…と言いながら自分自身はプライバシー(特に人の視線)が気になるタイプなので、間取りづくりの中で「うら庭」の提案をしていただきました。

南に面した道路から見えるお庭とは別に、小さいですが完全にプライバシーを確保できる隠れ庭をつくりました。隣家の窓の位置やお庭の配置にも設計デザイナーさんがしっかりと配慮してくれたおかげで、周囲の視線を気にせず、またお庭で置きっぱなしにしておいても気にならない外部空間によってより日常の中にお庭を取り込めています。

ガーデンチェアとテーブルを置き、家事の合間に少しティーブレイクを楽しんでいます。DIYのためにストックした木材や、これから使う植木鉢などの保管場所にもなっています。私のクリエイティブマインドを掻き立ててくれる場所でもあります。将来、子供たちが巣立った後には、夫はここに「小さな一人用のサウナを置きたい。」と。そして開放的な気分でビールを飲むのが夢のようです。もちろん私も賛成です。

こういう「うら庭」をつくるために、敷地形状に対して建物の配置を工夫しました。規格住宅のように決まった間取りを敷地に当てはめるような家づくりでは、このような「うら庭」をつくることができませんでした。敷地全体が私たちの目指すライフスタイルを実現する場所となるようにと、建物のカタチに敢えて凹凸をつけることで空間に遊び心が生まれるという、驚きの設計デザイナーさんの提案によって実現しできたことは感謝しかありません。

 

7 スローライフ満喫!「薪ストーブ」

最後になりますが、私たち家族にとっての最高の幸せ感を与えてくれる魔法のツールが「薪ストーブ」です。リビングとダイニングの中間に配置しています。お庭のウッドデッキの先のご近所様との境界近くにはフェンスがわりに薪棚をつくり、一年分の薪を夏場に確保しておき、秋になると庇の下に少しずつ移動させ乾かしながら11月ごろから薪ストーブに火を入れます。今年で新築平屋3年目の冬を迎えます。家の中を薪ストーブで暖めて、炎を見ながらゆったりと過ごす時間が本当に待ち遠しいです。

私たち家族はほとんどテレビを見ない生活です。そのかわりに薪ストーブの炎の前で語り合ったり、めいめいが自分の時間を過ごしたり、時には薪ストーブでつくる料理を楽しんだり… 薪ストーブは人の心を温かくしてくれるのです。薪ストーブの暖気は家全体に広がるので、我が家では冬は室内すべての扉を開け放って各部屋の温度差が無い快適な空間で過ごしています。冬の朝に起きるのも億劫でなく、また外出先から帰っても家全体が暖かい状態なので、子供たちは冬でもTシャツで過ごしています。

小学生の高学年の息子も薪を運び、火を着け、炎を大きくできるようになりました。本物の木に触り、火をつけ、燃え残った灰を菜園の肥料として使う資源の循環を子供たちと一緒に愉しむことができています。子供たちにとってとても良い教育です。そして私や夫も自然と対話しながら考え、工夫しながら、時には失敗し、それを共に分かち合いことを楽しみながら、大人としての学びの多い暮らしを実現しています。それが平屋を建て自然に近い場所で暮らすメリットだと実感しています。

 

まとめ

平屋に暮らしている今だからこそ実感できる「平屋を建ててあってよかったこと7選」をお伝えさせていただきました。平屋を建てたい理由は人それぞれだと思います。私たち家族にとってこの家は生涯大切に付き合い住まわせてもらう場所。だから、老後の身体に優しいことはもちろん、心のストレスフリーであることも大切に計画をしたことが本当によかったです。これからも長い時間をかけてこの家を楽しみ、家の経年変化を見守っていけたらと思っています。最後まで、ご拝読をありがとうございました。

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