家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

浜松で人気の平屋を叶える!
6つの平屋パターンのメリット、デメリット

浜松で人気の平屋を叶える!<br>6つの平屋パターンのメリット、デメリット

浜松では、政令指定都市の割には土地単価が安く敷地面積に余裕のある場合が多く、また季節を問わず日光を適度に室内に取り入れ快適な住まいをつくることができる日照率の高さといった地域性を最大限に活かした家づくりとして、近年、若い世帯から高齢の世帯まで、注文住宅の「平屋」を検討される方が増えています。加えて、お庭を暮らしに取り入れたライフスタイルや、老後の身体に優しい階段のないフラットな生活を見据えて、新築住宅を検討する際に平屋を希望する方も増えています。

そこで、平屋を建てる場合の空間づくりにおいて、その形状によって生まれる空間の遊び心や楽しみ方を6つのパターンに分類し、メリットとデメリットについてお伝えしたいと思います。自由設計の注文住宅で叶える平屋だからこそ、あなたのライフスタイル、敷地の大きさや形状、そして周辺環境までを同時に検討しながら、未来を託す設計士やデザイナーとの打ち合せの際にこの内容を活かしていただけるものと考えています。

なお、平屋を成功する秘訣は、別の記事「浜松で「平屋」の注文住宅を成功させる秘訣とは」を公開していますので、合わせて平屋づくりの参考にしていただけると嬉しいです。

 

その1:一般的な平屋

オーソドックスな平屋として、外形を敷地に合わせた正方形や長方形に整えて、凹凸の少ないシンプルなカタチで空間をつくるパターンがあります。この形状で作る間取りの特徴は、家族が集まるリビング・ダイニング・キッチンを中心にしながらプライベートな空間がつながっていく間取り。一般的な企画住宅や建売り住宅などでも作りやすく、比較的動線を短く、廊下が少なく、効率的な空間形成が可能です。凹凸の少ない形状はコスト的に有利という点も大きな特徴です。

敷地専有率が大きくなる平屋という特性から考えると、形状がシンプルなだけに敷地が広い場合には東西南北に計画される開口部(窓)を活かしたお庭づくりが可能ですが、敷地の余裕は無いけれどお庭を取り込んだライフスタイルを楽しみたい場合は限られた条件をしっかり検討して作り込む必要があります。

 

その2:ロフト付き平屋

平屋住宅の中でも縦の空間の広がりを活用するのがロフト付き平屋です。ロフト部分の天井高が1.4メートル以下、面積が平屋部分の1/2という条件の中で設計すると、ロフトが法的な床面積に算入されないプラスαの空間として利用できます。

一方で法的床面積には算定されますが、完全な平屋にこだわらず屋根勾配を利用してロフト部分の高さをしっかりと確保し、居室として使う「半平屋」も最近は人気です。型にこだわらず、暮らし方を考慮した平屋部と2階建てのハイブリットのスタイルとして空間を有効利用できます。趣味の部屋、長期的に使わないモノの収納場所、大切なものをしまっておく蔵のような用途などなど、工夫次第で使い方は無限です。

また、敷地面積はそれほど大きくないけれどどうしても部屋数や空間ボリュームを確保したい場合にも、縦の空間を活用できるので平屋だからこそ楽しみたいお庭ライフのための庭面積確保にもつながります。ただロフトを作る場合には、中長期のライフスタイルを考えどう使っていきたいかをしっかりと検討することが大切です。せっかく作ったのに階段の昇り降りが苦痛で使わなくなった…なんてことになると、せっかくのプラスαな空間に対する投資も無駄になってしまいますからね。

 

その3:中庭型・囲われ平屋

外部から見えない中庭のある平屋は、お庭で過ごす時間でもプライバシーをしっかり守ることができます。建物の内側に庭を囲むことで光や風の通り道となり、また各部屋から中庭への動線をつなげることにより、内と外があいまいな心地よい空間をつくることができます。

特に近隣建物の密集地や敷地面積がそれほど大きくない場合や、プライバシーは保ちたいが自然も楽しみたいという希望を満たしてくれるカタチです。また家全体が回遊型となるので、子育て中のご家族にとっては、ぐるぐると回ることができ子供の感性を育むシカケとしての家族空間にもなります。

逆に、家の中心に中庭を設けることになるので動線が長くなる可能性がありますが、廊下、各部屋、水回りの配置など、設計段階で動線をしっかり検討することでそのような問題は十分クリアすることができます。また家の中央に雨が降り注ぐことになるので、ゲリラ豪雨などが頻発する近年の状況を考慮して、確実な排水計画を作ることが大切になります。中庭型をご希望される際は、暮らし方とともに水対策という基本性能への視点もお忘れなく。

 

その4:コの字型・半囲われ平屋

お庭の囲われ感と、建物南側を外に開かせる広がり感を取り入れたコの字型平屋は、各部屋に降り注ぐ南側からの日当たりを心地よく取り込むことができる、解放感とプライバシーの双方の要望を満たすことができるカタチです。

完全に囲まれた中庭型の平屋と比較すると、より空気の流れもつくりやすくなります。敷地が比較的広い場合は庭の囲われ感と、そこから抜ける広がり感のある庭へとガーデンライフの使い分けや楽しみの幅が広がります。

囲われ庭は、窓を大きく取って室内からの開放感を大切にできることが特徴です。建物と庭とのつながりを享受できますが、その分、設計段階で近隣や道路からの目線の配慮を惰れば、生活を始めたら隣や歩行者の目線が気になり窓のカーテンを閉めっぱなし…なんて勿体ないことになりかねず、せっかくのメリットが活かされなくなります。

自らの敷地とともに、近隣の既存建物はもちろん、用途地域により将来に建つであろう建築物の可能性も設計士に確認し、十分検討した上で計画を進めたいものです。そして、この形状は二世帯住宅の平屋として採用される方が比較的多いのも特徴です。中央部分を共有スペースにして、両サイドをそれぞれの世帯に分けることで世帯間のつながりとプライバシーが程よく、心の距離感をつくることができます。

 

その5:離れ付き平屋

「離れ」とは、母屋とは少し離れた場所に廊下によってつながる特別な空間です。寝室として活用したり生活スタイルによって多彩な用途で活用できます。自宅の中にありながらちょっと気分を変えられる、趣味の部屋・客間・仕事場といった特別な場所というイメージです。

コロナ禍で、自宅に居ながら家族と距離をとることによってオンラインで会社とのコミュニケーションに集中したり、離れで何かに気兼ねなく没頭することができることでより母屋での時間が居心地よく感じられるのも、離れのメリットと言えるでしょう。また、特別な人と安心して過ごせたり非日常な場として活用できる魅力があります。敷地に余裕のあることでこのカタチがより魅力的に設計できます。

離れへの廊下という通過動線をあなただけのお庭にして四季の移ろいを感じたり、分断される庭もそれぞれに意味のある空間をつくることで、それはもはや動線のムダではなく、その廊下を通るだけで心の余裕や安らぎを与えられる意味ある空間のつながりになります。しかし効率や便利さを追求する人には向いていないかと思います。自らのライフスタイルが明確、かつ四季や植栽を楽しみ、お庭のメンテナンスの手間を厭わない感性を日常に取り入れたい人に向いています。

離れ付き平屋は、母屋部と離れ部の二棟を渡り廊下でつなぐカタチなので、一般的な平屋に比べ建築コストは高くなる傾向があります。だからこそメリットを享受できるかどうかを設計段階でしっかりと検討してほしいと思います。

 

その6:ガレージ付き平屋

これまで紹介してきた平屋住宅にガレージ空間を併設するのがガレージ付き平屋であり、今、とても人気が高まっています。ステイホームによりマイホームでの時間が長くなることで、休日に外出して過ごすのではなく、車を置く場所としてだけでなく趣味を楽しむ場として、住まいそのもので余暇をエンジョイするというスタイルが広まっているのです。

ガレージは外部と室内の双方からアプローチが可能で、また、泥や汚れを気にせず使える中間的な場として、多様なライフスタイルに多機能でこたえられるのが魅力です。また、このような半外空間があることで、子育て世代の家族にとっては、子供の遊び場として、また親子で触れ合うもう一つの空間として、雨の日も活用できます。

カジュアルで使い勝手のよい間取りをつくることができるガレージ付き平屋は、自分らしい暮らしの在り方を反映できる自由設計、注文住宅だからこそ叶えられる家づくりなのです。

 

まとめ

6タイプの平屋の分類で、住まい方やお庭との関係性、そしてそれぞれのメリットやデメリットをお伝えしてきました。ここで記してきました通り、身体に負担のない平屋、庭を暮らしに取り込む日常、プラスαの空間が心を豊かにしてくれます。家族の暮らし方や生き方を中長期で検討した平屋づくりは、悦びに満ち溢れた暮らし理想の終の棲家となることでしょう。

だからこそ、計画段階では、急がず、慌てず、確実に一歩ずつ前に進めることをお勧めします。この記事が自由設計の注文住宅づくりの楽しさとともに、提案される図面を見るだけでワクワクする家づくりを進めるキッカケとしていただけますと幸いです。

家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

Fine Pick Up