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家づくりの叡智- 家のデザイン・間取り- 家づくりの検討・比較
浜松で「スキップフロアー」のある住宅づくりを成功させるコツとは
注文住宅で注目を集める「スキップフロアー」とは「中二階」とも呼ばれる、階段の踊り場などを活かした遊び心のある空間です。二階建てだけでなく、平屋においてもスキップフロアーをつくることで暮らしが豊かになるシーンが格段に増えます。今回はそのヒントをお伝えします。
なぜ今スキップフロアーを求める方が増えているのか?
スキップフロアーは、一階と二階の間に中二階としてもう一層を設けることで、「三階建てのような二階建て」や「二階建てのような平屋」といったプラスアルファの空間を通常階高の中につくることができます。
休日は家に居ながら趣味を楽しみたい、リモートワークの際に仕事モードに入れる小さな部屋がほしい、モノを仕舞う納戸的な場所を充実させたい…など多様な目的で活用できるスキップフロアーは、「LDK」というありきたりの間取りに当て嵌まらない、自由設計で自分たち家族だけの住まいづくりを行う注文住宅をご希望される方こそ検討する価値のある空間です。
空間としての「オープン型」と「クローズ型」の違い
階段の踊り場を利用して空間を設けるスキップフロアーには、大きく分けて、一階と二階に対して視覚的に解放された「オープン型」と、視覚的に独立した部屋のようにつくる「クローズ型」の2つのタイプがあります。
オープン型の特徴は、完全に「こもる」ということではなく家族とつながりながらも自分一人の作業などを行える一階と二階の中間点として、リビングやダイニングなどの人が集う場所と緩やかにつながるサードプレイス的な位置づけとして多く利用されています。
それに対してクローズ型は、より「こもり感」をつくることができますので、互いの気配を感じられる階段途中という家族との接点でありながらも、内と外の双方から目線を合わすことがなく独立性が高いので、よりパーソナルな時間を大切にすることができます。
楽しい活用方法
スキップフロアーを検討するにあたり参考になる代表的な事例として4つの空間を説明します。
活用その①:子供の勉強スペースとして
敢えて子供部屋内にデスクを置かず、そこに行くと勉強スイッチが入る心理的効果を利用し、「勉強」という目的を明確にした、リビングやダイニングとつながるオープン型スペースとして、スキップフロアーの空間に付加価値を持たせることができます。親の目の届く場所で子供を見守りたいと考える方が採用します。
完全な個室は、ベッド、遊び道具、マンガなど子供にとってくつろぐ場所。そこに勉強のためのデスクがあっても、小さなうちは集中することが難しいのは当然です。だからこそ、家族の公共の場所であるリビング、ダイニング、キッチンとつながりながらも、子供部屋との中間地点となるスキップフロアーが勉強の場所として効果的に利用できるのです。
また家族みんなのセカンドリビングとして、メインリビングとは異なる使い方で暮らしのシーンを豊かにすることもできます。親子で一緒に!を大切にする場所として立体的に会話が弾むシカケとなります。
活用その②:ご主人の書斎&リモートワークスペースとして
前述した「クローズ型」の典型的な活用方法としてご主人の書斎&リモートワークスペースが挙げられます。コロナによってリモートワークはもちろん、家でも仕事をする!という人が増えました。家族と少し離れた場所にプラスアルファの空間を設けることで、逆に家族時間をリラックスして過ごすことができることから採用する方が増えているのです。
階段途中という配置の特性上、「こもり感」が強いクローズ型であったとしても孤立したり疎外感を与える場所とならないことも魅力です。階段とスキップフロアーの境目にドアをつけることにより会話や生活音を遮断できるので、クローズ度合いを柔軟に調整できる引き戸にしておくと、使用目的に合わせたり暮らしの変化に対応しやすくなります。
活用その③:収納やファミリークロゼットとして
一階に家族が利用する水回り空間があり二階に寝室や子供部屋がある場合、またその逆の場合も、その中間地点となるスキップフロアーを家族共有の収納やクローゼットとして活用することは動線をストレスなく使う秘訣です。日常の動きに合った動線の中でクローゼットや家族全員がよく使うモノを仕舞う場所があると、「わざわざ」という行為が軽減されます。
そして主婦にとっての家事は、「したいこと」よりも「しなくてはならないこと」が多くありますので、動線上にモノを納める場所があることはゆとりある暮らしへの大きな効果となります。また、お子様にとってモノを仕舞う行為は「整え」という習慣を育む上で良い躾けになりますので、家族にとっての中心点となるスキップフロアーに収納空間があることは、仕舞うという行為を通じた良いコミュニケーションを生むシカケとなるのです。
活用その④:スキップフロアー直下を納戸として
スキップフロアーは、階段の途中、一階と二階の間に作るため、スキップフロアーの直下にできる空間も有効に活用できます。天井高が低くなるので納戸のように活用されることが多く、日常使いのモノというよりも季節モノや長期保存するモノなどの保管場所として、このような「蔵」的な場所は暮らしの中で重宝する場所です。
住まいの計画中は収納の大きさを意識して慎重に検討するのですが、どうしても置くモノを時間軸で考えることが疎かになりがちです。めったに使わないが仕舞っておきたいモノは必ず出てきます。10年・20年という暮らしの中でモノが増えていくことを想定すると、部屋の高さは必要ないがモノを収納できるプラスアルファの場所を予め作っておくことで安心感が得られます。
まとめ
スキップフロアーの特徴や使い方の事例をお話してきました。決まった間取りに自分たちの暮らしを合わせるのではなく、自分たちのライフスタイルから間取りを検討することで、新居での生活がスタートしてからのストレスがなく、より家に居る時間を楽しく家族それぞれの時間を充実して過ごせることでしょう。注文住宅や自由設計だからこそ叶えることができる「スキップフロアー」という特別な空間を、この記事を参考にご検討してみることをお勧めします。
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