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家づくりの叡智- 家のデザイン・間取り- 家づくりの検討・比較
自由設計だから叶う!
人と違う間取りをつくる基本的な考え方とは
新築を考え始めたときに、まず目に留まる間取り(以後「プラン」と呼びます)。将来の生活を想像しその間取りを歩いているような気持ちで見ていると異空間にいるようで楽しいもです。オーソドックスなプランから住まう方のこだわりが反映したプランなど… また敷地形状や接道などによって建物のカタチも大きく変わるものです。
規格化されたプラン集などからお気に入りのものを見つけるのも楽しいものですが、そのようなプランは一般的な要望の最大公約数を取り入れたものであり、こだわりのない方であれば希望から大きく外れはしないが、具体的に計画が進み始めると細部に気配りのないプランに物足りなさを感じるものです。そういう方のために、建築デザイナー視点でプラン作りのちょっとした秘訣である5つのポイントをお話したいと思います。
敷地環境を最大限に
暮らしに取り入れる
敷地条件が同じ場所は地球上にありません。どんな敷地も周りの家々や自然によって個性があるのです。しかし、プランを考える際には建てる敷地内にのみ意識が向きがちで、周辺環境との調整を後回しにしてしまうことがあります。それは大変もったいないこと。その住空間を活かすも殺すも周辺環境や自然をどのように間取りに取り入れるかによって、実際に生活を始めると過ごしやすさが全く変わってきます。
だからこそプラン作りをする上で大切にすべきことは、まず建てる敷地だけでなくその周りの状況を徹底して目視したり、将来的に使われる用途の可能性を調べたり、また光の入り方や風の抜け方などを分析した上で、その次に建てる敷地に目を向けるという流れを大切にしてほしいのです。ちなみに、風通しにおいては、都田建設のある浜松では夏の昼間は南西から風が吹き、夕方6時ごろには止まります。冬は朝から夜まで北西からの強い風が吹きます。
ただ、これも周辺の地形や家の並びなどで変わるものですから、計画の当初から敷地周辺をよく見て感じることが大切なのです。
ゾーンの構成で大枠をとらえ
妄想を解放しよう!
住宅の中は生活機能として大きく3つのゾーンに分けられます。
家族にとってのパブリックゾーン(リビング・ダイニング・キッチンなど)、個人としてのプライベントゾーン(主寝室・子供部屋など)、水回り(トイレ・洗面・お風呂など)や収納などのサービスゾーンです。これらを敷地の中でどう配置し、つなげていくかが実際のプランニングです。多くの人は各部屋の広さを決めようとしてしまうのですが、まずはその前に、各場所で具体的にどんなことをしたいのか、今の生活の中で不自由を感じていること、もしくはあっても無駄だと思うこと、または自分の憧れやこんな時間が日常にあったら幸せだなと思うことなど、新しい家ではどんな暮らしをしたいかを想像することを書き留めておくことです。
自由設計の家づくりは自分で間取りをつくる必要はありません。設計デザイナーが提案型で想像を超えるプランをつくってくれます。漠然とした思いでいいのです。辻褄が合わなくても大丈夫。断片的な何となくのイメージを伝えることができればそれで十分なのです。
動線についての二つの考え方
住みやすい家と苦痛となる家の違いを生む大きな要素の一つに「動線」があります。動線とは、空間と空間のつながり、または家の中での人の動きということです。
家事動線を短く、効率的な収納計画、テレビとソファーの間に人が通らないといった動きのムダや、動くことによって寛いでいる家族がストレスを感じることを避けるのは当然です。だけれども、一見ムダに感じる場所であったとしても、必要なムダのある家は住みやすいという発想があります。
少し廊下が長くても、その廊下の壁の上部を利用して書棚をつくったり、ちょっとしたコーナーにカウンタ―をつくって息抜きの場所にしたり。ムダがあることで心の豊かさにつながる動線の考え方をとりいれるとプランづくりは益々楽しくなります。あまりにも効率的すぎる家は、空間に余裕や遊びがないため融通が利かず使い方を変更したり工夫しようがなく、逆に長い目で見て住みづらい家となります。
ステイホームで
間取りの概念が覆された!
将来の暮らしを考える時、3LDKや4LDKといった表現で部屋をパズルのように組み合わせ繋ぐようなプランがあります。まさに住宅会社の規格プラン集は、そのようにカテゴリー分けがされ、カタログの中から候補を選び、その後、多少の微調整を行う(大きな変更は難しい)流れと言われています。
新型コロナによるステイホームを多くの国民が経験し、家で過ごす時間が増えた時に、住まいに息苦しさを感じたり、家に居ることが辛くなったという社会問題がメディアでも取り上げられました。それは「家族の居場所であるリビングやダイニングそして個として使う寝室があれば家族が心休まる家である」という認識が覆された瞬間でした。
第三のスペースがある
プランの重要性
家での居場所が二者択一という住まいは、日本人には合わないということです。家族同士が近すぎず遠すぎない中間的空間をつくっている家族は、家で過ごすことが増えることによって更に絆が強くなっていったと実感しました。
リビングやダイニングという家族にとっての公の場以外に、家族であっても距離感の取り方を互いが調整し合えるような自分の居場所が寝室だけでなく他にもあれば、長く家に居ても気分転換できるのです。
例えば、廊下を少し広めにとり親と子供が一緒に勉強できるスペース、オンラインでも仕事ができる小さな書斎、奥様が趣味ができる家事コーナー、小さな趣味の部屋やちょっとしたガレージなど。
そのご家族によって家での過ごし方が異なるので考え方は無限にありますが、家族の公の場と寝る場以外に緩やかに家族と繋がったり何かに集中できる+αの空間「第三のスペース」を確保することが、家での時間を愉しめる大切なポイントとなるのです。
まとめ
プランを自由に考えることは本当に楽しいものです。未来の幸せ予想図をつくっているのですから。ただ家が完成した時のことだけを考えていると、生活がスタートし数年で使いづらく無理をして生活をしなくてはいけない後悔が生まれますので、プラン作りは20年先の家族像や叶えたいこと、そして自分が大事にしたい時間など、まさにモノよりコトをゆっくりと思い描きそれをデザイナーと話し合いながら作ることが大切です。
自由設計の住まいを望むなら、提案型設計で相談に乗ってくれる会社を選ぶことによって、あなたの考えるプランの想像を超える発想の提案を受けることができるので、住まいづくりが本当に楽しいものになります。
都田建設は、すべてのご家族様にはそれぞれの大切な思いがあることを真摯に受け止めながら設計をしています。都田建設の自由設計にご興味をお持ちでしたらお気軽にご連絡いただければと思います。
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