丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

kulturnatt!

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

IMGP1750.jpg

17日土曜の夜、街で「Kulturnatt」というイベントが行われました。今回はその様子をご紹介します。上の写真で、夜の7時過ぎ…朝も6時を過ぎないと明るくならないので、暗い冬の訪れに嫌でも気付かされるように。

「Kulturenatt」とはどんなイベントかというと、日本語にしてみるとKulture=カルチャー、natt=夜で、「カルチャーナイト」といったところでしょうか。音楽演奏、手作りの作品の展示 etc、街の至る所で合計274個のプログラムが開催されました。ちなみにこのイベント、1989年から続いています。



IMGP1769.jpg

出店も沢山出ていました。ちなみに土曜の夜ともあれば、スウェーデンでは週末は店が閉まるのもとても早いです。普段だと夕方にもなれば街の人気はまばらになり、皆ゆっくり自宅で過ごすパターンが多いのですが、この日はイベントとあって、街中は沢山の人で溢れかえっていました。なんだか、ワクワクします。上の写真は、テントで無料でコーヒーとケーキを配っていました!嬉しいですね。

IMGP1773.jpg

こちらは日本でいう「チョコバナナ」のようなもの。ここでは、チョコレートでコーティングされたリンゴや洋なしが売っていました。

IMGP1790.jpg

こちらはお城の前で影で遊ぶ子どもたち。手前には、民族楽器を演奏しているミュージシャンがいます。ちなみにこの場所、見た目があまりにも「普通の建物」なので、この日までここが「お城」とは知りませんでした!ちなみにお城の周りでは、昔の鎧や衣装を身につけた人たちが歩いており、まるでテーマパークにでも来たような感じで楽しかったです。

遊具が何もないのに、お城にむかって照らされた照明にあたり自分の影で遊ぶ子供たち。なんだかとてもシンプルで、それでいて素敵でハッとしました。スウェーデンでもよくニンテンドーDS等で遊んでいる子ども達をよく見かけますが、こうやってシンプルな遊びと、それを楽しめる心を忘れてはいけませんね。暗闇の中、お城の前でジャンプしたりはしゃいでいる子どもたちの影は、とても幻想的でした。

IMGP1802.jpg

お城の中に入り、グルグルと階段をのぼった先の大広間では、ピアノとフルートのコンサートが行われていました。ちなみに今回のイベントでは本当に沢山のバンドがクラッシックやロックやジャズを、あちらこちらに作られた特設ステージで代わる代わる演奏をしていました。
IMGP1858.jpg

こちらはジャズバンド。スタンダードなナンバーを広いホールで演奏していました。お客さんも、片手にコーヒーやケーキを持って、着席しています。なかなか素敵な夜です。



IMGP1839.jpg

こちらは教会です。この後コンサートが行われたようです。教会の外では、テントで格安でコーヒーやホットドッグが売られていました。ちなみにホットドッグは、スウェーデンでは定番の食べ物。売店などに必ずあります。手軽に食べれる皆のお気に入り、日本でいう「おにぎり」みたいなものでしょうか?私も別のお店でホットドッグを買いました。ケチャップやマスタード、オニオンチップを自分でカスタム出来ますよ。ちなみにスーパーでも、必ずホットドッグ用のパンやソーセージが売っています。子どもたちにも人気です。

このように、街の中心地全体を使って開催されたKulturenatt。「文化の秋」は、世界共通なのですね。お城や教会、様々な場所を使って行われた沢山の催し物。歴史と現代の文化が混ざった、とても興味深い一夜となりました。

丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

Fine Pick Up