コロナ禍でのStudenten、スウェーデンの卒業式

WRITER

新谷友海


毎年、派手な演出でトラックの荷台に卒業生が乗り、大きなボリュームで音楽を流しながら大盛り上がりで街中を凱旋していくスウェーデンの高校生の卒業パレード。今年もその時がやってきたのですが、まだまだパンデミックが収まっていないので、伝統的な例年通りのトラックによる凱旋は中止。それでも、卒業生達は卒業式お決まりの帽子をかぶって、女の子は白いドレス、男の子は紺のスーツを着て、小規模でお祝いをしたようです。

街中での凱旋が無かったので、今年はInstagramより最新の卒業生フォトをピックアップしてご紹介していきたいと思います。

1枚目は@smalandstidningen さんの投稿。スモーランド地方の新聞社のアカウントです。女の子たちが堂々とした雰囲気で歩いてきますね。真ん中の子の首からは沢山の卒業式に因んだぬいぐるみのプレゼントがかかっています。良い天気に恵まれ、青空に白いドレスが綺麗に映えます!


こちらは@ingelstadba18さんの投稿。3年生、クラスの男の子が勢ぞろいだそう。このように、皆自分が小さかった頃のプラカードを持ち、その成長を確かめます。プラカードは本来なら凱旋パレードを見に来た親や家族が持って成長したわが子がやってくるのを待っています。

友達同士でお互いが小さかった頃の写真を見せ合うのも楽しそうですよね!


こちらの投稿は@fricksfixさん。高校を卒業する、隣の家の男の子へのプレゼントで手作りだそう!可愛いですね。fricksfixさんは、キャプションで「これを持って行ったときに、大きなパーティーで知らない人とおしゃべりするのがどれほど恋しかったかわかりました。その人がどんな仕事をしているのか、どこに住んでいるのか、誰とどんな風に付き合っているのか、そんなことを話すのはとても素晴らしいことでした。」と、コロナ禍で大きなパーティーへ参加していなかったゆえの気持ちに気付いたそう。


こちらは@swedishcakepassionさんの投稿した卒業式用のケーキ。卒業生のトレードマークの帽子にスウェーデンカラーの黄色と青の飾り。名前と2021の文字が。


こちらは@kungsbackaposten さんより、スウェーデン南部のヨーテボリの南、西海岸にほど近いクングスバッカ地方の新聞のアカウントからの投稿。すごく素敵な瞬間を切り抜いた一枚ですね!

どうでしたでしょうか、今年の高校生の卒業式Studenten。きっとすごく楽しみにしていたはずなのに、パレードが無くて可哀相だな…と思っていたのですが、写真をこうしてみると皆凱旋パレードは無くても例年通り伝統的な服を着て、皆で盛り上がっているところを見て安心しました。来年は、いつものようにパレードが開催できると良いのですが。

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新谷友海

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