家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

断熱材の種類と断熱等級をやさしく解説|浜松で一年中心地よく暮らす家の考え方

断熱材の種類と断熱等級をやさしく解説|浜松で一年中心地よく暮らす家の考え方

「夏は、夕方になっても二階が蒸し暑い」 「冬は、リビングを出た廊下でひやりとする」

浜松で家づくりを考え始めた方から、こうしたお話をよくうかがいます。

その快適さを左右しているのが、壁や屋根の中に隠れている断熱材です。

とはいえ、グラスウールやウレタンフォームといった名前が並び、UA値や断熱等級といった数字まで出てくると、判断が難しくなりますよね。

この記事では、断熱材の種類と選び方、断熱等級の考え方、そして高気密高断熱の本当の意味を、専門用語を噛み砕いてお伝えします。

私たち都田建設は1996年の設立以来、浜松市浜名区都田町を拠点に、静岡県西部で注文住宅の家づくりを続けてきました。

UA値0.46以下、C値0.5以下という自社基準を公開しながら設計している立場から、カタログには載りにくい実務の視点も添えています。

読み終える頃には、次の3つが分かるようになります。

  • 断熱材の種類ごとの違いと、性能の正しい比べ方
  • 浜松(6地域)で目指したい断熱等級とUA値の目安
  • 住宅会社の性能を見極めるための、具体的な5つの質問

2025年4月から、新築住宅には省エネ基準への適合が義務づけられました。

家づくりのルールが変わった今だからこそ、「義務を満たしている」だけで安心してよいのかを、いちど落ち着いて確かめておきたいところです。

なお、浜松で家づくりを検討中の方へ、都田建設の家づくりがわかる資料を無料でお届けしています。

数値の考え方や標準仕様もまとめていますので、あわせてご覧ください。

断熱材とは?家を「魔法瓶」に変えて暮らしを穏やかにする材料

断熱材とは、熱の移動をできるだけ遅らせるために、壁・屋根・床に入れる材料のことです。

住まいを魔法瓶に近づける部材、とイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

本章では以下の3つを解説します。

項目 概要
断熱材の役割 夏の熱を入れず、冬の熱を逃がさないための仕組み
断熱で変わること 光熱費だけでなく、健康・結露・家の寿命にも関わる
断熱と遮熱の違い 熱を「遅らせる」働きと「跳ね返す」働きは別物

それぞれ詳しく見ていきましょう。

断熱材の役割は「夏の熱を入れず、冬の熱を逃がさない」こと

家の中と外では、いつも熱が行き来しています。

冬は室内の暖かさが外へ逃げ、夏は屋外の熱が室内へ入り込みます。

この行き来を少なくするのが、断熱材の役割です。

熱の出入りが減ると、エアコンが働く量そのものが減ります。

その結果、光熱費が下がるだけでなく、部屋ごとの温度差も小さくなります。

廊下や洗面所が寒くない家は、冬の朝の身支度から気持ちが軽くなるものです。

断熱で変わるのは光熱費だけではない|健康・結露・家の寿命

断熱を「電気代の話」だと捉えると、判断を誤りやすくなります。

実際には、暮らす人の健康と、家そのものの寿命にも関わってきます。

消費者庁の資料によると、2023年(令和5年)に不慮の溺死・溺水で亡くなった65歳以上の方は8,270人で、そのうち浴槽での事故は6,541人でした。

冬に事故が増える背景として、暖かい居室と寒い脱衣所・浴室との寒暖差による急激な血圧の変動が挙げられています。

出典:消費者庁「コラムVol.12 高齢者の事故 ―冬の入浴中の溺水や食物での窒息に注意―」(2024年)

家中の温度差を小さくすることは、暮らしの安全に直結するテーマなのです。

もうひとつが結露です。

断熱が不十分だと、壁の中で空気が冷やされ、結露が起きることがあります。

壁内の結露は構造材を傷め、住まいの耐久性を少しずつ削っていきます。

都田建設が外壁通気工法を採用しているのも、湿気を溜め込まない家にするためです。

「断熱」と「遮熱」の違い|浜松の夏に効くのはどちらか

混同されやすいのが、断熱と遮熱です。

断熱は、熱が伝わる速さを遅くする働きを指します。

一方の遮熱は、太陽からの輻射熱を反射して、熱が入ること自体を減らす働きです。

この違いは、浜松のような日射の強い土地でとくに意味を持ちます。

気象庁の平年値(1991〜2020年)では、浜松の年間日照時間は2,237.9時間で、全国でもトップクラスの長さです。

出典:気象庁「過去の気象データ検索 浜松 平年値」

日差しに恵まれる土地は、冬の日向ぼっこが心地よい一方で、夏は屋根や壁が受ける熱も大きくなります。

断熱材だけを厚くしても、受け取った熱そのものは減りません。

夜になっても二階がなかなか涼しくならない住まいには、この蓄熱が関わっている場合があります。

私たち都田建設が断熱材と遮熱シート『Super-tect』を組み合わせているのは、遠州の強い日差しを前提に考えているからです。

断熱材の種類は大きく3つ|グラスウールなど繊維系と発泡プラスチック系の違い

断熱材にはさまざまな商品がありますが、素材で分けると大きく3つに整理できます。

本章では以下の3つを解説します。

項目 概要
繊維系 グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなど
発泡プラスチック系 ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなど
性能の比べ方 熱伝導率λと厚みから求める熱抵抗値Rで比較する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

繊維系断熱材|グラスウール・ロックウール・セルロースファイバー

繊維系は、細い繊維の間に空気を閉じ込めて熱を伝わりにくくする断熱材です。

代表格が、ガラスを繊維状にしたグラスウールになります。

ほかに、玄武岩などから作るロックウール、新聞古紙を原料とするセルロースファイバーがあります。

繊維系の長所は、価格が抑えやすいことと、無機繊維系は燃えにくいことです。

グラスウールは原料の多くにリサイクルガラスが使われ、環境負荷の面でも評価されています。

一方で、空気を含む構造のため湿気を通しやすく、防湿層とセットで施工することが前提になります。

発泡プラスチック系断熱材|ウレタンフォーム・フェノールフォームなど

発泡プラスチック系は、プラスチックを発泡させ、細かい気泡の中に空気やガスを閉じ込めた断熱材です。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)、押出法ポリスチレンフォーム(XPS)、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。

水を含みにくい性質があるため、基礎や土間まわりなど、地面に近い部位でもよく使われます。

ボード状の製品を張る方法のほか、現場で液体を吹き付けて発泡させる方法もあります。

吹き付けタイプは、柱まわりの複雑な形状にも回り込みやすい点が特徴です。

なお、羊毛や炭化コルクを使った自然素材系の断熱材も、第3のグループとして流通しています。

熱伝導率λと厚みで決まる「熱抵抗値R」が、正しい比べ方

断熱材のカタログには、必ず熱伝導率(λ・ラムダ)という数値が載っています。

λは熱の伝わりやすさを示し、数値が小さいほど断熱性能が高い材料です。

国土交通省が示す主な断熱材の熱伝導率は、次のとおりです。

断熱材の種類 熱伝導率λ[W/(m・K)]の目安
グラスウール 10K相当 0.050
グラスウール 16K相当 0.045
グラスウール 24K相当 0.038
高性能グラスウール 16K相当 0.038
高性能グラスウール 24K相当 0.036
ロックウール(マット・ボード) 0.036〜0.038
ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS) 0.034〜0.043
押出法ポリスチレンフォーム(XPS) 0.028〜0.040
硬質ウレタンフォーム 0.023〜0.040
フェノールフォーム 0.019〜0.036

出典:国土交通省「断熱材の区分」をもとに作成。数値は規格上の区分値で、製品により異なります。

ここで大切なのは、λだけを見比べても住まいの断熱性能は決まらないという点です。

実際の性能は、熱抵抗値(R値)で考えます。

R値は「厚み(m)÷ 熱伝導率λ」で求められ、数値が大きいほど熱を通しにくくなります。

たとえば高性能グラスウール16K(λ0.038)を100mm入れると、R値はおよそ2.6です。

λが小さい材料でも、薄く入れればR値は小さくなります。

つまり、断熱材は「種類」より「厚み」と「施工の丁寧さ」で決まる部分が大きいのです。

「どの断熱材か」だけでなく「何mm入れるか」まで確認することを、おすすめします。

グラスウール断熱材の評判は本当?メリット・デメリットと施工品質の話

インターネットで「グラスウール」と検索すると、否定的な言葉が目に入ることがあります。

実際のところ、材料そのものの問題と、施工の問題は分けて考える必要があります。

本章では以下の3つを解説します。

  • グラスウールが広く使われている理由
  • 「カビる」「ずり落ちる」と言われる本当の原因
  • 充填断熱・外張り断熱・吹き付けの向き不向き

グラスウール断熱材のメリットは、コスト・不燃性・環境負荷の低さ

グラスウールは、日本の木造住宅でもっとも広く使われてきた断熱材のひとつです。

理由は明快で、性能に対して価格が抑えやすいためです。

同じ予算なら、厚みを増やして熱抵抗値を稼ぐという選び方もできます。

ガラスが原料のため燃えにくく、シロアリの食害を受けにくい点も評価されています。

原料の多くにリサイクルガラスが使われている点も、環境面での長所といえます。

高性能グラスウールを十分な厚みで、隙間なく施工すれば、断熱等級6に届く住まいも設計できます。

「カビる」「ずり落ちる」と言われる理由は、防湿層と隙間にある

では、なぜ悪い評判が生まれるのでしょうか。

多くは、材料ではなく施工に起因します。

グラスウールは空気を含んだ繊維の集まりなので、室内の湿気が入り込むと内部で結露する可能性があります。

これを防ぐのが、室内側に張る防湿層(防湿フィルム)です。

防湿層に破れや重ね不足があると、湿気が壁の中へ回り込みます。

また、袋入りのグラスウールを柱の間に押し込む際、耳をきちんと留めていないと、年月とともに沈む場合があります。

コンセントボックスや筋かいのまわりに隙間が残れば、その部分だけ断熱が抜けた状態になります。

いずれも、材料の欠陥ではなく、納まりと手間の問題です。

裏を返せば、グラスウールを選ぶなら、施工の精度を確認できる会社を選ぶことが何より重要になります。

充填断熱・外張り断熱・吹き付け|工法によって向き不向きがある

断熱材は、入れる場所と方法によっても呼び方が変わります。

工法 内容 相性のよい断熱材
充填断熱 柱と柱の間に断熱材を詰める グラスウール、ロックウール、吹き付けウレタンなど
外張り断熱 構造体の外側にボード状の断熱材を張る 押出法ポリスチレンフォーム、フェノールフォームなど
付加断熱 充填断熱と外張り断熱を併用する 上記の組み合わせ

充填断熱は壁の厚みを有効に使えるため、コスト効率に優れます。

外張り断熱は、柱の部分で断熱が途切れる熱橋を減らしやすい方法です。

どちらが正解というより、目標とする性能と設計に合わせて選ぶものだとお考えください。

私たち都田建設では、躯体に直接吹き付けて発泡させる断熱材『バリアフォーム』を採用しています。

液体が現場で約100倍に膨らむため、角や配線まわりなど、手の届きにくい部分にも回り込みやすいという判断からです。

発泡に水を用いており、フロンガスやホルムアルデヒドを発生させない点も、自然素材を大切にする家づくりとの相性で選んでいます。

断熱等級とは?等級4〜7の違いとUA値の目安(浜松は6地域)

断熱材の話が分かると、次に気になるのが「で、うちはどのレベルを目指せばいいのか」という点ではないでしょうか。

その物差しになるのが、断熱等性能等級(断熱等級)です。

本章では以下の3つを解説します。

項目 概要
制度の現在地 2025年4月から等級4が最低基準に、2030年には等級5へ
UA値の早見表 6地域における等級4〜7の基準値
浜松の地域区分 浜松市は全域6地域。建てる市町村ごとに確認

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2025年4月から断熱等級4が義務化|2030年には等級5へ引き上げの方針

断熱等級は、住宅の断熱性能を1〜7の段階で示す指標です。

数字が大きいほど、断熱性能が高いことを表します。

長らく等級4が最高位でしたが、2022年4月にZEH水準の等級5が、同年10月に等級6と等級7が新設されました。

そして改正建築物省エネ法により、2025年4月以降に着工する新築住宅は、断熱等級4相当が最低基準となっています。

出典:国土交通省「省エネ基準編 ガイドブック」

さらに国は、2030年までに省エネ基準をZEH水準(等級5相当)へ引き上げる方針を示しています。

ここで押さえておきたいのは、等級4はあくまで「下限」だという点です。

2026年9月時点で最低ラインとされる水準が、数年後には当たり前の水準になっていきます。

30年、40年と住み継ぐ住まいだからこそ、義務の一段上を見ておくと安心です。

断熱等級4〜7のUA値早見表|浜松は「6地域」で見る

断熱等級の判定に使われるのが、UA値(外皮平均熱貫流率)です。

UA値とは、床・壁・窓・屋根などを通じて、家全体からどれだけ熱が逃げやすいかを表した数値です。

数値が小さいほど、熱が逃げにくい住まいということになります。

浜松市は省エネ基準の「6地域」に区分されますので、目安は次のとおりです。

断熱等級 6地域のUA値基準 位置づけ
等級4 0.87以下 2025年4月からの最低基準
等級5 0.60以下 ZEH水準。2030年に最低基準となる方針
等級6 0.46以下 冷暖房エネルギーの大幅な削減を想定した水準
等級7 0.26以下 現行制度で最も高い水準

出典:国土交通省の省エネ基準(住宅性能表示制度 断熱等性能等級)にもとづく

数字だけでは実感しにくいので、暮らしの場面に置き換えてみます。

等級4の家は、部屋を暖めれば暖かくなりますが、暖房を切ると温度が下がりやすい住まいです。

等級6の水準になると、家全体の温度差が小さくなり、朝まで暖かさが残りやすくなります。

「廊下が寒くない」「二階が蒸し暑くない」という体感の差は、この領域で生まれます。

なお、UA値とあわせて、夏の日射の入りやすさを示すηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)も基準に含まれます。

冬の暖かさだけでなく、夏の暑さ対策も制度上セットで評価されている、とご理解ください。

浜松市は全域が6地域|建てる市町村の区分を確認する

見落とされやすいのが、地域区分です。

日本全国は気候に応じて1〜8の地域に区分され、区分ごとに基準となるUA値が定められています。

浜松市の公式ページでは、浜松市全域が6地域とされています。

出典:浜松市「建築物のエネルギー消費性能の向上等に関する法律」

区分は市町村単位で国の告示に定められているため、浜松市以外で建てる場合は、その市町村の区分を確認しておくと確実です。

全国向けの記事に載っている数値をそのまま当てはめると、認識がずれることがあります。

なお、UA値の基準は5〜7地域で同じ値ですが、夏の日射に関する基準(ηAC値)は地域によって異なり、暑い地域ほど厳しくなります。

浜松で家を建てるなら、冬の保温だけでなく、夏の日射をどう扱うかが設計の腕の見せどころになります。

性能の見極め方や住宅会社の比べ方について、都田建設では家づくり講座を定期的に開催しています。

高気密高断熱とは?断熱・気密・換気・日射の4つがそろって効いてくる

「高気密高断熱」という言葉は、住宅会社のパンフレットでよく目にします。

ただ、この言葉には公的な定義がありません。

だからこそ、中身を確かめる視点が必要になります。

本章では以下の3つを解説します。

  • C値(気密性能)に国の基準がないという事実
  • 気密と換気は必ずセットで考えること
  • 浜松の日射をどう味方につけるか

C値に国の基準はない|「測っているかどうか」が分かれ目

C値(相当隙間面積)とは、家全体の隙間の合計面積を延床面積で割った数値です。

単位はcm²/m²で、数値が小さいほど隙間が少ない住まいを意味します。

かつて1999年の次世代省エネルギー基準では、寒冷地で2.0、その他の地域で5.0という基準が定められていました。

しかし、この基準は2009年の省エネ法改正で廃止され、現在の省エネ基準に気密性能の規定はありません。

出典:東京都住宅政策本部「省エネ・再エネ住宅普及促進セミナー」資料

つまり、C値には国の基準がないため、測っているかどうかで差が出ます。

UA値は設計段階の計算で求められますが、C値は建築中の実測でしか分かりません。

図面上どれだけ性能が高くても、施工に隙間があれば実際の熱は逃げていきます。

だからこそC値は、設計力ではなく施工力を映す数値だといえます。

都田建設では、C値0.5以下を基準として気密測定を行いながら家づくりを進めています。

自社基準の考え方は「数字が語る 都田建設の住宅性能」にまとめています。

気密と換気はセット|隙間風ではなく計画換気で空気を入れ替える

「家を隙間なくしたら、空気がこもるのでは」というご質問をいただくことがあります。

結論からいえば、逆です。

隙間の多い家では、風向きや温度差によって空気の通り道が変わってしまいます。

給気口から入るはずの空気が壁の隙間から入り、計画どおりに換気されないという状態が起こります。

気密性を高めることで、はじめて設計どおりの計画換気が機能します。

2003年の建築基準法改正により、住宅には24時間換気設備の設置が義務づけられています。

その換気を正しく働かせる土台が、気密性能なのです。

都田建設では、熱を回収しながら空気を入れ替える全熱交換換気システム「PAtH」と、全館冷暖房「Passiv Aircon」を組み合わせています。

家中の温度差が小さい住まいは、空調の音も風も穏やかになります。

浜松の日射を味方に|夏は遮り、冬は取り込む設計

もうひとつ欠かせないのが、窓と日射の設計です。

住まいの熱は、その多くが窓から出入りします。

どれだけ壁の断熱材を厚くしても、窓の性能が低ければ全体のUA値は伸び悩みます。

日照時間の長い浜松では、この設計が暮らしの体感を大きく左右します。

夏は太陽の高度が高いため、軒や庇、落葉樹によって窓に当たる日差しを和らげられます。

冬は太陽の高度が低いので、南面の窓から日差しを室内へ招き入れられます。

同じ土地でも、窓の位置と大きさの取り方で、冬の暖かさは変わってきます。

都田建設が高断熱窓を標準としているのも、この考え方に沿ったものです。

季節の光をどう受け取るかまで含めて、はじめて高気密高断熱が生きてきます。

浜松で断熱材と性能を選ぶときの、5つのチェックポイント

ここまでの内容を、実際の住宅会社選びに使える形にまとめます。

本章では以下の3つを解説します。

項目 概要
5つの質問 打ち合わせでそのまま使える確認事項
都田建設の基準 UA値0.46以下・C値0.5以下という考え方
数値の先にあるもの 体感で確かめることの大切さ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

住宅会社に聞きたい5つの質問

断熱の説明は、会社によって切り口が異なります。

そこで、比較の軸をそろえるための質問をご紹介します。

  1. この土地の地域区分と、標準仕様のUA値はいくつですか → 浜松市は6地域です。等級5(0.60以下)、等級6(0.46以下)のどこを標準にしているかを確認します。
  2. C値は測定していますか。実測の平均値はどのくらいですか → 測定しているかどうか、全棟か抜き取りかも含めて聞いてみてください。
  3. 断熱材の種類と、部位ごとの厚みを教えてください → 壁・屋根(天井)・床それぞれの材料と厚みが分かると、性能を具体的に比較できます。
  4. 窓のサッシとガラスの仕様は何ですか → 熱の出入りが大きい部分です。樹脂サッシか、ガラスは何層かを確認します。
  5. 夏の日射対策は、設計でどう考えていますか → 軒の出、庇、窓の配置など、日射遮蔽の考え方を聞くと設計力が見えてきます。

この5つに具体的な数値で答えられる会社であれば、性能に対して誠実に向き合っていると考えてよいでしょう。

都田建設の考え方|UA値0.46以下・C値0.5以下を基準に

参考までに、私たち都田建設の基準もお伝えします。

浜松の6地域において、UA値0.46以下、C値0.5以下、耐震等級3を満たす設計を基準としています。

UA値0.46以下は、断熱等級6に相当する水準です。

また、ZEHビルダーとして、ZEH基準に対応する住宅の普及にも取り組んできました。

普及実績は2023年度・2024年度ともに100%となっています(ZEH基準対応住宅への要望を満たす提案)。

断熱材には吹き付けの『バリアフォーム』を、屋根と壁には遮熱シート『Super-tect』を採用しています。

一般的には壁のみに施工されることが多い遮熱シートを屋根にも用いているのは、遠州の日差しを想定しているためです。

こうした仕様は、建築費だけでなく、住み始めてからの光熱費やメンテナンス費まで含めたライフタイムコストで考えています。

詳しくは「ライフタイムコストを考えた家づくり」でもご紹介しています。

数値だけで選ばない|最後は体で確かめるのがいちばん確か

ここまで数字の話を重ねてきましたが、最後にお伝えしたいことがあります。

UA値もC値も、暮らしの心地よさを測るための道具にすぎません。

冬の朝、素足で歩いた廊下がひやりとしないか。

夏の夕方、二階の寝室に熱がこもっていないか。

そうした感覚は、実際にその場に立ってみないと分からないものです。

私たちが見学会を大切にしているのは、カタログでは伝わらない空気の質を感じていただきたいからです。

数値で候補を絞り、最後は体感で決める。

この順番が、後悔の少ない家づくりにつながると考えています。

まとめ|断熱材選びは「暮らし方」を選ぶこと

断熱材と断熱等級について、要点を振り返ります。

  • 断熱材は繊維系・発泡プラスチック系・自然素材系に大別され、性能は熱伝導率λと厚みから求めるR値で比べます
  • グラスウールの評判は材料の問題というより、防湿層や隙間といった施工品質に左右されます
  • 2025年4月から断熱等級4が最低基準となり、2030年には等級5へ引き上げる方針が示されています
  • 浜松市は6地域にあたり、等級5は0.60以下、等級6は0.46以下がUA値の目安です
  • 高気密高断熱は、断熱・気密・計画換気・日射設計の4つがそろってはじめて実感につながります

断熱は、光熱費を抑えるためだけの仕組みではありません。

冬の朝に廊下が寒くないこと。

夏の夕方に、二階の子ども部屋がこもっていないこと。

家族が家のどこにいても、同じように穏やかでいられること。

断熱材を選ぶという行為は、そうした毎日の過ごし方を選ぶことでもあります。

都田建設は、自らを「建設業ではなく、生き方提案業」と考えています。

性能はその土台であり、目的ではありません。

浜松で家づくりを検討中の方へ、家づくりの全体像がわかる資料を無料でお届けしています。

実際の住まいの空気を体感したい方は、見学会や家づくり講座もご活用ください。

ドロフィーズキャンパスでは、北欧インテリアやカフェを通じて、暮らしそのものを感じていただけます。

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※本記事の制度・基準に関する記載は2026年9月時点の情報です。補助金・税制は年度によって変わるため、最新情報は各省庁の公式サイトでご確認ください。

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