丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

秋の足音

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

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昼間は天気が良いとまだ暖かいですが、朝夜はもうジャケットがないと寒い位の気候。日照時間もかなり長かった5~7月に比べ、今では徐々に徐々にと、暗い時間が増えていっています。夏至のある6月などは、一番暗くなる深夜2~3時でも完全に太陽が沈みきらずにうっすらと明るかったのですが、今ではその時間は真っ暗です。このまま冬に向けて、やや駆け足気味で季節が巡ります。

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インテリアショップのディスプレイも、すっかり秋っぽくなりました。

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原色や蛍光カラーなど、カラフルなものが多かった春夏にくらべ、落ち着いたイメージのカラーリングです。

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こちらはスウェーデン第4の都市、UPPSALAです。奥に見えるのがスカンジナビアで一番大きなウプサラ大聖堂、また、この街には北欧最古の大学もあります。

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だいぶ肌寒くなってはいますが、まだまだ夏を楽しみたいスウェーデンの人々は、オープンテラスのカフェでコーヒーを飲んだり、川沿いに座っておしゃべりをしたり。冬にもなると、この川も凍り真っ白に。

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こちらの写真は先月撮影したものですが、こちらが夜の9時すぎ頃。10時になってもまだまだこの明るさでした。今ではもう、夜の9時はかなり暗くなっています。日が暮れるのが早くなったと感じるごとに、寂しい気分になるのもこの時期です。

スウェーデンに来たばかりの頃は、太陽や青い空になかなか会えない暗く、長く、そして寒い冬がとても憂鬱だったのですが、ここ最近はイルミネーションに輝く白銀の雪が積もった道、暗がりの室内に灯るキャンドル、クリスマスに向けてソワソワし始める人たち… 暗くても、長くても、スウェーデンの冬は美しく、夏と同じく待ち遠しいものだな…と思えるようになりました。

夏には一面のブルーが広がる上の写真の湖も、真冬には水面が全て凍り、白い雪雲に白い湖、辺り一面が白銀に輝き、それはとても美しい眺めへと変貌していきます。四季の美しい日本と同じく、ダイナミックにその姿を変えていくスウェーデンの四季も、とても美しいものですよ。

丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

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