日本人の美を。

日本人は、ものを単なる物体としてみるのではなく
そのものに宿る意味、思想、背景など
自由に発想させる美意識があります。
数奇屋建築に見られるような
整然と小気味よく縦と横に直線的な
障子やふすま、そして畳などの中に
無限の想像を掻き立てる
曲がった床柱が立っていたり
目の細かい真っ白な漆喰の床の間に
一輪の野花が生けられていたり
整った上での崩しの美学が
宇宙を想像すらさせてしまう無限の可能性を広げるのです。
こういうものの見方こそ
日本人の美学であり、クリエイティブでかつ自然と調和する
センスであるのです。
今世界中が、この日本の美、もっというと日本の心の美に
憧れとともに尊敬をもってくれていることは
私は、世界各国を訪れた際に強く感じるのです。
私たち日本人は、日本の美とは何かを
再度、認識してそれを自信にし
世界が待っている、戦争のないそして持続可能な社会づくりに
一歩ずつ変化させていかねばなりません。
今、マス・メディアでは、何かにつけて
他者批判、
ネガティブな情報、
傍観者的なコメント
自己中心的な自我の主張など
一見、耳障りのよい言葉を使って
平和ボケの極まりのようなものばかり。
美しい日本人の心を無限に伸ばすのではなく
あれが駄目、これが駄目・・・と
批判ばかりの限界をつくって現実を守ることばかりに
必死になっている様子を見るといかがなものかと思うのです。
自らのことはもちろんですが、そればかりを主張するのではなく
ご先祖様から受け継がせていただいたこの美しい日本に
感謝と恩返しの気持ちを忘れることなく
美しい日本人の心に誇りを持って
積極的に行動していくことが大事なのだと思います。