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棟梁の技・体験レポート 第22回「屋根づくりで気をつけること」
こんにちは。
棟梁の技や仕事に対しての思いを紹介していく、棟梁ブログ担当すーちゃんです。
今回はドロフィーズキャンパスから少し車で坂を上ったところにある、
棟梁の作業場に行ってきました。
すー「今日はなにされているんですか?」
棟梁「こないだのBBQテラス横に作ってる倉庫の屋根を削ったところだよ」
すー「この木材が屋根になるんですね」
棟梁「そうだよ。これをこうやって重ねて、こうやって合わせると絶対に雨漏りしないよ」
すー「なるほど!」
棟梁の技の基本は、少ない材料でいかに丈夫に雨漏りせず長持ちするか、
というところを実に多彩な技で表現しています。
倉庫は誰かが住むわけではないですが、倉庫の屋根にも匠の技術がふんだんに使われています。
棟梁「水は屋根を伝って下に落ちると思うだろ?」
すー「えぇ、それは重力があるからそうなりますよね」
棟梁「ところが水には表面張力ってのがあって、これが実に厄介
だーっと下に流れた水は、軒の裏を通って倉庫の方に流れていってしまうんだ
その長さ、実に90cm!」
すー「なんと!表面張力は知っていましたが、そんなにも厄介なものだったなんて」
棟梁「屋根の傾きが急で流れるスピードが速ければ、その分戻ってくる勢いも凄いぞ」
すー「さっきまでは下に流れるもんだと思っていましたが、今は戻ってくるのが想像できますね」
棟梁「そういったことを知らんと雨漏りになって、しかも原因がわからんってことになる。
そういうことを教えたいんだよ」
棟梁の技って聞くと、何か複雑な知恵の輪のようなものを想像してしまうことがありますが、
考え方の基本にあるのは、住む人が住みやすいように最大限できることをやる、
という職人の気配りから生み出されているんだな、と感じました。
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