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ガレージのイメージをつくる
ガレージでやりたいことをリストアップする
ガレージで何をしたいかを考えます。(ただ物を収納するだけでは「倉庫」になってしまいます。)
物を収納するだけではなく、それ以外の付加価値としてガレージでの過ごし方やその時間、またはガレージを絡めたライフスタイルのことをイメージしながら楽しみながら想像しましょう!
大切なことは、「やりたいこと全て」、可能かどうかではなく、「やりたいこと全て」を挙げることです。
例)
- 将来子供とバイクのメンテナンスをする
- サーフボードのメンテナンスをする
- ガレージでもゆっくりコーヒーを楽しむ
- 趣味友達を招いてBBQをする
- ゆっくりと読書がしたい
収納する物をリストアップする
ガレージでやりたいことが大体予想できた後は、ガレージに収めるものを考えましょう。その用途・目的は様々ですし、将来新たな楽しみや用途が生まれるかもしれません。
ここでは、ガレージへ収納したいものについて考えてみましょう。そうすることで、設計するガレージの広さなどが想像しやすくなってきます。
例)
- バイク関連:ヘルメット、グローブ、鍵、車検証など
- アウトドア関連:BBQセット、チェア、テーブルなど
- サーフ関連:サーフボード(ショート)×2 、ウェットスーツ×3など
見せるガレージを
ガレージへ車やバイク、自転車を入れることを考える場合、ガレージは道路側へ配置することが多くなり、必然的に人目に付く事が多くなります。
見せるガレージのメリット
道路側のガレージであればシャッターなど開けたときに、中が見えます。その時、外から見た人は何を思うのでしょう?
ガレージも建物の大切な一部であり、ライフスタイルを表現する手段だと思います。シャッターの開いたガレージから除くライフスタイルはそこを通る人達にも新しいライフスタイルを提案してくれ、それだけでワクワクさせてくれます。
またそこから新しいコミュニティーが広がることもあります。毎日通勤途中に通る方から声を掛けられることがあるかもしれませんし、その趣味に興味がある小学生が声をかけてくれることもあるかもしれません。
また、外から見られると必然的にガレージ内をきれいに整理整頓しておくようになります。
カフェやショップの店長になったつもりで、いつも気持ちの良い空間をつくることも楽しみのひとつですね。
そのためガレージ内をあえて見てもらうために一般的なシャッターではなくガラス戸にすることも良いと思います。
見せるガレージのデメリット
ガレージの中が見えるということは、中にあるものが外から分かります。そのため防犯に対しては高い意識が必要になります。
希少価値が高いもの、高価なものは、シートなどで被うや、セキュリティ性が高いシャッターや防犯ガラス、または防犯カメラの設置など検討をすると良いと思います。
ディスプレイを考える
床だけでなく壁・天井を活用してみる
たくさんの物を収納するからと言って広すぎるガレージを作ると敷地に納まらなかったり、コストが掛かったりします。
ガレージは、床に物を置くだけでなく、壁や天井といった空間も有効に活用することを考えると良いです。
その際、ガレージのエリアごとにテーマを決めて収納・ディスプレイするとガレージの中がまとまりやすくなります。ロードバイクやフィッシング道具などは壁へ、サーフボードやスノーボードは天井部に収納することもでき、たくさんの趣味でライフスタイルを楽しむ方にはとてもお薦めです。
その際、建設会社へ必要に応じて壁や天井に「下地」を入れてもらうよう依頼をしていきましょう。ロードバイクなどのある程度荷重があるものを壁に掛けると壁に負荷がかかります。一般的な壁の下地材だと最悪壁が重みに耐えらずに壊れてしまうことがあるため、事前に丈夫な下地を建設会社と相談の上、施工しておくと良いでしょう。
自分の宝箱を想像する
ガレージはそこに住むご家族のライフスタイルや夢が詰まっている場所です。まずは長く大切にしたいものを自由に配置しながら、何度も模様替えをしてみるのも良いと思います。そのためにある程度、汎用性のある空間にする必要があります。
「これはここ」と全てを決めなくても大丈夫です。なぜなら家族の成長と共にその宝箱にしまうものは変わるからです。そうなっても大丈夫なように最初から仕切りをつけすぎず、必要に応じて変化させていきましょう。子供に戻ったつもりで、大切なものを並べてみてください。
ガレージの注意点
音や臭いに配慮する
ガレージを作る上で注意することに「音」と「におい」があります。
これはガレージに車やバイク、船外機などを入れようと考えている方は特に注意して下さい。
「音」
ガレージにエンジンを掛けたまま車やバイクを入れると音が響き、近くにリビングや寝室がある場合、ご家族がその音をストレスに思う場合があります。車やバイクを入れることを考えている方は、他の部屋等の位置関係・影響や仕様する時間を意識しましょう。
「におい」
車やバイクの排気ガスだけでなく、バイクのガソリンやオイルのにおいは、閉ざされたガレージの中に溜まります。
その環境で本を読んだり、コーヒーを楽しむ場合、そもそも苦痛になってしまいます。ガレージに車やバイクを入れたり、エンジンやキャブレーターのメンテナンスを考えている方は、しばらく換気ができるよう窓や換気扇の設置をするようにして下さい。
またこの場合、ガレージが住宅とつながっている場合、接続部の扉は密閉度の高いものにしましょう。一般の住宅に使用する室内扉だとにおいが家の中に入ってしまいます。
収納や用途によっては、湿気などの対策も必要になりますので、ガレージを作る時は、建設会社へしっかりと相談して下さい。
手洗いを設ける
ガレージを楽しむためにガレージの中、または近くに手洗いを設けると良いです。
大切なものをメンテナンスする時、いくら注意していても手が汚れます。その汚れた手のまま、家の洗面まで一体どのくらいの扉を触り、照明のスイッチに触れるのでしょう?
そんなことを気にせずすぐに手を洗えれば、気兼ねなくガレージを楽しめます。
釣りを趣味にしている方は、魚をさばける簡易調理台があったり、サーフィンをする方は砂を落とすために外部にシャワーがあっても良いと思います。
遊び心を入れる
ガレージに名前を付ける
幼い頃、友達と作った秘密基地に名前を付けた記憶はないですか?
大切な場所におもいを込めて名前を付けることは、すごく当たり前のことです。ここも童心にもどって楽しみながら考え、特別な場所にして下さい。
お子さんがいる方であれば、親である皆さんがものを大切にしている姿を必ずみて、学んでいるはずです。
素材や色に変化をもたせる
ガレージは基本的に屋外と室内の要素があります。
そのため、ガレージの色や素材が他の空間と違っていて当然ですし、そこにしまい込むものなどの雰囲気を見て色や素材を考えられます。
その際、固定概念を一旦はずして考えてみてはいかがでしょうか?
例えば、バイクガレージなのに床はあえて無垢の床にしてみる。
もちろん床には傷やオイル汚れなどが付いていきますが、それがライフスタイルと自分たちの歳の重ね方が表現されます。「汚れ」がいけないものだと誰が決めたのでしょうか?それよりもガレージを通して家族の成長を感じ、大人の遊び心を思いっきり表現することが、ライフスタイルを豊かにしていくことの一つになるのではないでしょうか?
但し、ガレージにしまうものによって内装の制限が出る場合があります。事前に建設会社と相談をして決めて下さい。
おわりに
ガレージは、ただ物を人生を楽しみながらライフスタイルの表現ができたり、心をより豊かにしてくれるための空間になります。
大切にしているものをこの先も愛情をかけ大切にし続けたい、将来たくさんの趣味にチャレンジしながらライフスタイルを楽しみたいかたは、その宝箱になるガレージをおすすめしますので、いつでもご相談ください。
金原勇介 / 建築デザイナー&一級空間意匠士
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