大工の納まりについて。

「納まり」という建築用語があります。
納まりとは、細部の取り合い箇所の
仕上がり具合いをいいます。
いい納まりを考え続けるのが
大工仕事であり、現場監督が図面で指示すべきこと。
納まりに美が宿るということです。
また、美は細部に宿るという言葉もあるように
技術を高めるのは
この納まりで美の留めを刺すようなものです。
そして、自らが生み出すより良い納まりは
智慧とアイデアの表現なので
ものづくりに向き合いながら
心を高めている人のみが
納まりを整えることができます。
この言葉は、大工だけではなく
すべての仕事において
細部の仕上がりを改善し続け
今できるベストを尽くすことが大事であります。
細部が雑な仕事は、
大工でいうと納まりをつくれないといことで
大工ではないただの素人のＤＩＹのようなもの。
細部を大事にし続けることは、心を磨くことでもあります。