丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

聖ルチア祭

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

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1月ももう後半。早いですね。最近こちらの気候は、マイナス20℃になったり翌日にはマイナス3℃になったり、気温の振り幅がとても大きな日々が続いています。上の写真は先月のクリスマス前、聖ルチア祭(毎年12月13日)の頃に撮影しました。この日はとても寒く、木々が霜と雪で白く覆われてとても綺麗でした。

聖ルチア祭は、キリスト教の聖人聖ルチアの聖名祝日を祝う行事で、スカンジナビア諸国と南欧が主として伝統行事としています。また、この頃になるとLussekattと呼ばれるルチアのサフランパンも店頭に並びます。今現在は、こちらのパンにかわり、季節の「セムラ」が店頭に並んでいます。セムラは昔断食の時期に食べられていたもので、こちらはクリスマス前後からイースターまで食べられます。

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こちらは聖ルチア祭の数日前に街で行われた、学生によるルチアの出し物。伝統的なルチアの衣装を身にまとい、広場まで行進です。

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女の子は頭にリースを乗せて、男の子は三角の帽子を被って。

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広場に到着し、皆並びました。ちなみに、先頭に立っているのが毎年学校で選ばれる「ルチア役」の女の子。頭のリースにロウソクをつけています。その後ろに立っているのは、先生でしょうか。

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この日はマイナス18℃程でとても冷え込んだ日だったのですが、沢山の人たちが見に来ていました。小さい子どもたちも防寒具を身にまとい、興味深く見守っています。

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最後は伝統的な聖ルチアの歌を皆で合唱しました。聖ルチア祭は毎年行われ、祝日ではありませんがとても親しまれている行事の中のひとつです。

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