家づくりの叡智

未来の暮らしがあなた自身のブランド表現!
「未来を生み出すブランドデザイン」

WRITER

富山達章 / コンセプトディレクター
インタープランニング有限会社 代表取締役

未来の暮らしがあなた自身のブランド表現!<br>「未来を生み出すブランドデザイン」

ブランドとプロダクト

プロダクトを生み出す前提としてその商品をブランドとして位置付けて考えている。

生活者がときめいて未来を感じられるブランド。モノがあふれ、なんでも手に入る時代。新しいブランドをどんな風に考えたらよいのだろう… これは永遠に悩み続けるテーマ。

地球環境について配慮することはもちろんだけど、モノを使うことで、機能やかっこいいデザイン、かわいいデザインで満足する時代でもないと思う。

ブランドを生み出す側としては、つぎの未来を描く。生活者のライフスタイルの変化になんらかのきかっけが与えられるブランドとは? 簡単なことではないと思う。でも、そこを目指していきたい。

 

ブランド体験とストーリー

ブランドを体験することで、気持ちがやさしくなったり、自分の知性や品格が高まるように感じたり、大切な人との繋がりが豊かになったり… そんなことを思い描きながらブランドのストーリーを考える。

プロダクトのつくり手の歴史や思い、周辺の環境、素材や機能や特徴から醸し出される豊かさ。また、将来、この企業が業界の中で固有のポジションを築けるようになるには、どんなキーワードやストーリーをつくりあげたらよいのか。さまざまな要素を通底することから見えてくるキーワードをもとにコンセプトワークをおこないブランドストーリーを紡ぎ出す。

また、企業がもっている資源や資産、社内の体制も考え、ブランドの成長ステップをつくる。ヴィジョンはかっこいいがリアル感の無いブランド構築は夢ごとで終わってしまう。

本来ブランドとは、生活者の心の中に良いイメージとして宿ることでブランドとして成立する。主体が自分ごととしてブランドと一緒になって成長できるストーリー。そして生活者とブランドを心地よく繋がなけばブランドは成り立たない。あらゆるファクター、視点で考えながら生活者が求めるブランド体験を目指す。

 

これからのブランドって

循環型社会を実現するためには、物理的な消費社会を少しづつ見直す必要もある。

使い続ける、所有し続けることで、心がときめいたり幸せを感じることができるブランド。これから生み出されるブランドには、社会のことを考えて、未来に向かってひとりひとりがやさしくなれたり、自分らしく成長することに寄り添うようなブランドが良いのではと思う。

 

ブランドという視点の家づくり

よくよく考えるとマイホームは、自分や家族を表現するブランドとも言えるのでは。こんな視点で家づくりを考えてみると間取りやデザイン、坪単価ではない視点が大切になってくる。たぶん、自分らしさ、家族らしさのある家が一番居心地がよいと思う。

自分が育ってきた歴史や環境、日常の生活、友人や親戚との接し方、仕事と家庭のバランス、家族と一緒にこれから積み重ねていく未来の人生。

できれば、自分らしさを持ちながらもリアルな今の生活スタイルを一歩進めて、具体的な未来の生活にもっとときめくようなライフスタイルを我が家のブランドとしてつくりあげることができたらきっと満足できる家づくりになるだろう。

WRITER

富山達章 / コンセプトディレクター
インタープランニング有限会社 代表取締役

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