家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

時間を制する者は家づくりの成功を勝ち取る!?
スタートしてから完成までの「スケジュール」のくみ方のたった2つの極意とは

時間を制する者は家づくりの成功を勝ち取る!?<br>スタートしてから完成までの「スケジュール」のくみ方のたった2つの極意とは

家づくりがスタートしてから、工事が始まるまで3ヶ月~半年。そして工事期間は4か月~一年。これは、住宅会社の工法や打合せスタイル、手仕事へのこだわり、そして現場での職人の丁寧さによって大きく変わるものです。

よく言われる、住宅会社を決めてから約一年でご入居できるということは実は一般的なことではないのです。打合せや工事にかかる期間は、あなたの計画や家へのこだわり、そして建築会社のスタンスに大きく影響されるものでスタンダードはありません

とはいえ、そんな中でも家が完成して満足できる家づくりを行うために大切にすべき共通点があります。それは、スケジュールをどう組むかです。家づくりにかける時間を2年間~5年を費やす方もいます。一方で計画を始めて一年でご入居される方もいます。どちらにしても、大満足の家づくりをされる方と、完成後にすぐに後悔してしまう方がいます。あなたが、後者ならぬように是非、このスケジュールの極意を知ってほしいと思います。

 

家づくりでの時間の使い方を制することこそが完成時の満足度を決める

いつまでに家づくりを完成して新しい暮らしを始めたいというスケジュールを決めて動いていくことがとても大切なことだということをあまり認識されず、「建てたいのだけど時期は未定」という方が稀にいらっしゃいます。そうすると大きな決断の連続の家づくりなだけに、内容がいつまでも定まらず時間ばかりが過ぎていくことがあります。それによって、家づくりを進める決定プロセスにおいて最も肝心な時間がとても短くなってしまい、完成したときに後悔の念に苛まれることないように注意する必要があります。

あなたが、家づくりを完成させたとき

  • 家づくりが本当に楽しかった
  • 安心していろんなことを決めることができた
  • もう一度家を建てるとしてもこの家を建てたい

このような家づくりの成功者と同じ感情を持つためには、成功者が大事にしている時間の使い方をこれからいよいよ家づくりを始めようとする前に知ってほしいと思い書かせていただきます。

 

「いつ工事を始まるか」ではなく「いつ完成し入居したいか」を決めること

まず、あなた自身が決めることでとても大切なことは、「いつから新しい家で暮らしたいか?」を決めることです。家づくりは、家族にとって人生で最大とも言えるお金の投資を伴うプロジェクトです。そしてそのプロジェクトには多くの人が関わります。

あなたのご家族はもちろん、親族・住宅会社・関係する施工会社・ご近所様など、少なくとも200人以上は何らかの影響を与えるものです。世の中のすべての大きなプロジェクトには、期日が定まった後に動き始めます。あなた自身は、自分のことですので「なんとなく自由な流れで…」と思いがちですが、一人では実現できない家づくりにおいて周囲が真剣に動いてくれるためには「期日」が大切なのです。

家づくりを始めよう!と漠然と思いはじめ、いよいよ本気で建築会社を決めスタートしようと決めたなら、あなたが家族と話しあって自由に決めることができるこの「入居する時期」を、「いつまでに完成し入居したい!」という形で、建築会社に明確に伝えることが大切なのです。

 

全体スケジュールの中で、あなたが行うこと・建築会社が行うことを明確にする

家づくりは多くのことをしなければいけない…と思いがちですが、実は施主であるあなたが行うことはそれほど沢山あるわけではありません。あなたが行うことは「判断する」ことです。その他の80%~90%は建築会社が行うことです。ただ、この「判断すること」を安心して行うために、信頼できる会社を選ぶことは重要なことです。この点については別の記事で詳しく書かせていただきます。

住宅会社を決めた後に、まずその会社とコミットするべきことは、あなたが希望する「いつ入居するか」に向けたスケジュール表を出してもらうことです。入居するというゴールから逆算したあなたオリジナルの工程計画を建築会社に作成してもらい、その中で、建築会社にアドバイスをもらいながら「あなたが行うこと」を明確にしてもらうをお勧めします。

家づくりをスムーズに進めるためには、間取りなどの建物のことだけではなく、お金のこと・土地のこと・行政のこと・親族のことなど「あなたしか判断できないこと」ことががあります。それをいつまでに行えばいいかをスタート時に知っておけば、具体的な対応方法はアドバイスしてくれる各ジャンルのプロを、建築会社を通じ紹介してもらい相談すればいいのですから。建築会社を通してであれば無料で相談にのってもらえることがほとんどです。

だからあなたが単独で行うことはほとんどありません。建築会社や金融機関の担当者のアドバイスの中で進めることですが、あなたが判断することで家づくりは一歩ずつ前に進むのです。もし判断に迷わないように準備をする方法があるとすれば、早めに安心して学べるセミナーや相談会に参加しておくとよいでしょう。

 

ここがポイント!「見直し期間」を取っているか

スケジュールで大切なことをお伝えします。建築会社が決まり打合せがスタートすると、工事がスタートするまで何度も建築会社の担当者との打合せが続きます。

それは、間取りや仕様など自分の家のイメージを決めていくことですから本当に楽しいものです。でもその図面上の計画は実はリアルではありません。1/100や1/50の寸法の入った縮尺した図面をもとに話を進めていきます。サイズ感、スケール感、質感、雰囲気、開放感、トータルイメージ…などは、よほどイメージ力に長けた人でないと実際の空間イメージを想像することは容易ではありません

そこで、あなたにスケジュールを決める上で確保すべき期間があります。それは「見直し期間」。2~3ヶ月をかけた建築デザイナーとの打合せで一通りのことを決めた後、ある一定の期間を見直し期間とし確保しておくのです。縮尺の図面で決めたことをリアルの建物を見ながら「感覚」を確認するのです。

そのリアルの建物とは、あなたが建てる家そのものではもちろんありません。あなたが建てる建築会社の新築完成見学会に参加することが最良な手段と思います。その見学会場の建物はモデルハウスではなく、あなたと同じ自らの夢や希望をカタチにした施主様の住まいです。その住まいを自分の計画する建物と比較する目線で見るのです。

「見直し期間」は計画段階のスタート時に予め確保することが大切です。その期間をとることを前提に建築デザイナー打合せをキチンと入れていくこと。そして、この見直し期間の後、着工の1~2ヶ月前に、再度、建築デザイナーと、変更したい点や、相談に乗ってもらいたい点を明確することによって、完成してからイメージが違っていた…ということがなくなるのです。

 

「見直し期間」に楽しみながら行うことは?

では、この見直し期間であなたが完成見学会に出向き、そこで行うことについてもう少し具体的にお話します。

前述のとおり、図面で決めたことは、その段階ではあなたが納得して決めたことでありますが、実際のイメージを体感して決定したわけではありません。図面とリアルな建物とのズレができるだけ無いようにすること。それがあなたの行うことです。広さ感・明るさ感・使いやすさ感・色から感じる落ち着き感などを、他の建物を参考にしながら、単体のモノや図面上に記された寸法を五感で感じることです。

見学会に参加する持ち物は、一通り決めた自分の家の図面・仕様書、メジャー・メモ帳・ペン・メジャーです。ぜひリアルな寸法を持参したメジャーで計らせてもらって自分に家の寸法と比較し、体感してください。壁や床の仕上げの素材を自分の仕様書と見比べ「感じる」ことも大切です。

そして、見学会場にいる建築デザイナーなどにどんどん質問することが大事です。このような機会を数回~数十回とられる方がいらっしゃいます。見直し期間をできるだけ長く確保し、後悔のない家づくりをしたいという方は、当初からスケジュールを十分に確保するために、家づくりのスタート時期をいつまでも先延ばしにせずに、いつか建てるなら今がその動き出す時だということで、早い段階でスケジュールを決めるように心がけたいですね。

 

 

 

お庭も完成した後に入居できる予定を組もう

スケジュールの押さえどころを把握し、計画を自らがキチンとコントロールしている実感を持てたなら、あなたの家づくりの半分は成功したものと考えていいほどです。今までお伝えしたことはたったの二つです。一つ目は「入居日を決めそこから逆算する」。二つ目は「見直し期間をつくる」です。そして、補足として最後に、入居日についての注意事項として、多くの方が見落としがちなことを付け加えたいと思います。

お庭をつくる外構・エクステリア工事は建物がほぼ完成した後に行う工事であり、建築と一緒にはできないのが一般的です。建物の工事中は資材の搬入や職人の車などが出入りしたり建物の足場がかかっているため、お庭に関係する工事は必然的に建物の工事が終わってからになります。

もし、建物の完成と入居日の間に日数の余裕がなければ、あなたが入居した後にお庭の工事を行うこととなり、生活の中で駐車場が使えなかったりホコリが立ったりで、引っ越したとたんにストレスを感じる日常生活を送ることになってしまいます。そうならないために、ご入居日を決めたならそこから逆算して、建物の完成は少なくともご入居希望日の一か月前までに終了できるよう建築会社に伝えてください。規模にもよりますが、お庭づくりである外構・エクステリアはほぼ約1か月あれば大丈夫かと思われます。新居に入居するときには、現場での残工事がなくスッキリ気持ちよく生活がスタートできることで、新しい暮らしの第一歩が踏み出せることで家づくりの達成感が大きくなります。

 

まとめ

自らの家づくりの「スケジュール」を制する者こそ、その家づくりを成功へと導く。これは、多くのご家族様の家づくりにおいて、私たち都田建設がアドバイスさせていただいてきたことです。一般的な住宅会社の視点で申しますと、家を建てたい人に早く建ててほしいと考えるのが常です。そんな住宅業界の裏側を知っていただきながら、施主であるあなたが安心して自らがしっかりと判断できる時間を取ることが、暮らしが始まった後の満足感の高い家づくりになることは私たち多くの経験から強く感じますので、このようにお伝えし続けています。建築会社側の都合でスケジュールを決められるのではなく、あなたが「入居したい時期」に合わせた適切なスケジュールによって、実りある打合せを重ねていくことで安心した家づくりとしていただければと思います。

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