家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較- 見学会・セミナーの活用

入居直後の今、私が実感する!?
家づくり計画中に
やってよかった大事なこと7選!

入居直後の今、私が実感する!?<br/> 家づくり計画中に<br/> やってよかった大事なこと7選!

昨年の12月に家づくりを終え入居して6か月が経ちました。家づくりに費やした期間は約2年。もしかしたら多くの方に比べると短い期間で新築を完成したのかもしれませんが、この二年間、私たち夫婦は新たな暮らしを夢見ながら多くを勉強し、充実した日々を過ごしました。もちろん家が完成するのは楽しみでしたが、引き渡しが近づくと悦びとともに家づくりの時間が終わってしまうのが寂しく感じました。本当に思い残すことが無く充実していた証拠です。

引っ越しが落ち着き半年ほどが経過しようとした頃に、新築を検討している大切な友人から「家づくりを振り返って『やっておいて良かったことは』?」と相談がありました。

もし自分自身が家づくりの計画中に親身になってくれる経験者の友人がいて、同じ質問ができたらより安心して家づくりができたのでは?!と思い、住宅会社の担当者に話したところ「その体験を手記にしていただきマイホームを検討中の皆さんに広く伝えさせてください!」と言ってくださったので、7つのポイントに絞って文章にさせていただきました。拙い経験ではありますが少しでもお役に立てればと。

 

①スケジュールに「見直し期間」をつくったこと

家を建てようと決めてから約2年後には完成を迎えることができました。当初はズルズルと7か月が過ぎてしまい、焦り始めた中で信頼できる会社を探しさねばと真剣に思い、約3か月後にやっと自分たちの気持ちを受け止めてくれる住宅会社と出会えました。その後、間取りや仕様などすべての打合せが終わるまで約4か月がかかりました。

この後すぐに着工になるかと思っていましたが、住宅会社の設計士さんの勧めで工事に入るまで約3か月の「見直し期間」を取ることにしました。着工して家と庭が完成するまでの工事期間(6か月間)の前に、です。

見直し期間の話を聞いたときは「なぜ???」と思いましたが、その言葉を信じ実際に見直してみると、設計士さんと真剣に話し合った内容を俯瞰から冷静に省みる良い機会だったと感じています。毎回の打合せは楽しく没頭していたので、あれも欲しいこれも欲しいという思いがエスカレートしがちでした。そんなタイミングでクールダウンの時間を取ることで、本当に必要なものを冷静に見直すことができたのです。

その見直し期間中には積極的にその住宅会社の新築見学会に参加しました。自分たちの家との類似点や相違点・サイズ感・動線・間取り・仕様などについて、自分たちの計画と見学会場を比べて体感する貴重な機会になりました。

仕様の細部まで打ち合わせが終わってからの見学会参加だったので、自分たちの視点も明確になって細かな点までさまざまな気付きがあり、家づくりをスタートした当初に参加した完成見学会での見え方とは全く異なっていました。見学を楽しむことができただけでなく、希望していたインテリア・家具・照明器具・カーテンなどのバランスを再考することができたのです。

そして着工前には打ち合わせの時間を再度しっかりと設けていただき、変更点や迷いなどの見直しを一緒にできたことが後悔しない間取りと仕様を煮詰めるための大切な時間だったと再認識しました。もし打ち合せを進めた頃の勢いのまま着工していたら、見直し期間後の変更点が大きな後悔になったことは間違いありません。

そして大切だと感じたことは、私たちを思って敢えて見直し期間を設ける提案をしてくれた誠実さです。住宅会社としては工事を早く進めたいはず。今でも思い返して感動します。

 

②必須の3大収納!パントリー・シューズクローゼット・ファミリークローゼットの充実

共働きの私たち夫婦には、家を建てたら同僚や学生時代の友人を家に招いてもてなしたいという夢があり、今、その夢が少しずつ叶っています。お互い家事を役割分担していますが、平日も整った家で気持ちよくほっとできるひと時を過ごせるよう、週末にまとめて片付けを行うのではなく、日々の生活の中で自然にモノが仕舞える三大収納を配置したことが本当に良かったと感じています。さらに効率よく機能的に収納できるよう自分で後から変更できる工夫をしました。

日々の忙しい日常の中で、ある程度、雑に収納してもいいように設けたのは、三大収納の「シューズクローク」「パントリー」「ファミリークローゼット」です。

玄関には、外から持ち込んだモノ・アウトドアグッズ・コートやジャケット・雨具などをスッキリと仕舞えるシューズクロークをつくりました。

キッチン横のパントリーは、可動棚を活用し大小のカゴをスッキリと並べたり、すぐ使うモノと長期保存するモノを区別するなど時間軸で分ける工夫ができるようにしました。

また衣類は「脱衣→洗濯→物干し→アイロンがけ→収納」の流れを考慮しながらも、片付けの動線をシンプルに、そして家族全員の衣類を一つのウォークインクローゼットに仕舞えるように「ファミリークローゼット」を作りました。

「モノを買わない」「モノを溜めない」ことを大切にしている私たちなので収納空間自体は大きくないかもしれませんが、無理のない動線と自分たちでアレンジができる棚の配置によってストレスフリーな日常を送れていることがとても快適と感じています。

 

➂キッチンを妥協せず充実させたこと

私は家を建てるまで料理が好きでもなかったし、決して得意とは言えない人でした。ただ夫が料理に興味があったのと自由設計の家を希望していたので、自分たちのスタイルに合ったオリジナルキッチンを提案してくれる会社で家を建てたいと考えていました。そして何度も打合せを重ね、こだわって作ったオリジナルキッチンでの暮らしが始まり生活リズムも大きく変わりました

協力して食事を準備し料理の楽しさを共有することで、今まで以上に調理中も食事中も会話が弾むようになりました。今になって気付いたことですが、料理が苦手と感じていたのは、長いアパート暮らしの中で、狭く、暗く、そして使い勝手が良くないキッチンに立っていることが「ストレスのたまる作業」だったからです。

「一緒につくる」「大切な人をもてなしたい」「分かち合いたい」「食べるのは大好き」と感じることができ、キッチンが最高に人生を楽しめる居場所と私に気づかせてくれたのは、調理中はもちろん、食事前後の動きやゴミ置き場や収納などの動線までしっかりと汲み取っていただきながら、自分らしい暮らしを叶えるためにキッチンで過ごす「時間」を大切にしようと設計士さんと考えることができたからです。設計士さんが動き、考え、提案してくれたことが私を変えました。今では夫とともにキッチンで過ごす時間が、忙しい二人にとってかけがえのないひと時です。

 

④家族それぞれの「サードプレイス」がいくつもあること

新生活が始まったのはコロナで「STAY HOME」の長い期間を過ごすタイミングでもあったのですが、家の中でそれぞれの居場所を気分によって変えられることで、全くと言ってよいほど私も夫もストレスなく過ごすことができています。

リビングやダイニングだけではなく、書斎・アトリエ・お庭のデッキ・階段ホールの共通勉強コーナー・パントリーデスク・廊下のちょっとしたコーナーカウンタ―などに気分によって居る場所がいくつもあるので親しい家族であっても程よい距離感を保てます。

当初はリビングもダイニングも寝室もただ広く…という発想しかなかった私たち。でも設計士さんは私たちの性格を考え、部屋の大きさはほどほどにして「サードプレイス」という、何気なく過ごせて、でもやりたいことができる空間が家の中にいくつもあることで心の豊かさを実感できるのでは?と提案してくれました。

この提案を採用したことが本当によかったと感じています。夫婦の寝室は6畳。将来の子供たちの部屋も4畳半が二つ。一般的には小さいと言われるかもしれませんが、部屋の大きさよりも、ガレージ・書斎・アトリエ・こもり空間・畳コーナー・趣味室兼用のパントリーそしてペット空間などの、「〇LDK」という表現では収まらない自分たちらしい間取りによって健やかな暮らしが実現できています。

もし「サードプレイス」が無かったらSTAY HOMEが充実していたか疑問です。今でも、家族との時間、自分一人になる時間、友達と過ごしてつながりを感じる時間など、未来を真剣に考え作ったこの家での時間を最大限に楽しんでいるので、外出して外でお金を使うことも本当に減りました。

 

⑤アフターメンテナンスがしっかりしている安心感

アフターサービスを軽視していた訳ではありませんが、計画中は家づくりに夢中だったり、また今どきどの住宅会社もアフターサービスはしっかりやっているだろうとの思い込みもあり、あまり重要視していなかったというのが本音です。

でもこの会社で建ててよかった!と実感するのは、小さな困り事や相談に対して家づくりの期間中以上に親身になってくれたり、できるだけメンテナンスにお金がかからないように簡単な手入れの方法をアドバイスしてくれる時です。

当初はアフターサービスの重要性を軽くみていたので、本当にいい会社に巡り合えて運が良かったと思います。実際、同僚で家を建てた人の話を聞くと会社によって本当にまちまちのようです。

どの会社もホームページやカタログにはアフターメンテナンスや入居後点検などを同じように謳っているようですが、友人は入居後に建てた会社に困り事で連絡したのに「行きます!」と言われたまま数週間ほったらかし…だったそうです。また、手直しに来ても作業的でイヤイヤやっているようで…それ以来、困っても電話したくないそうです。良い家をつくることができた以上に、いつも気持ちよく相談にのってくれる人や風土のある会社と出会えたことが本当に幸せです。

 

⑥いつでも「会いに行ける場所」がある

アフターサービスで書いたように、完成後に気持ちよく住宅会社と関わり合えるかがとても大切なのですが、この点を実感するのは家を建てた後で、計画中はなかなか気づけないものでした。

私たちは家の完成後も建ててくださった住宅会社に気軽に立ち寄っては何気なく家のメンテナンスの相談をしたり、スタッフさんと話したりします。また、定期的に開催される住まいのお手入れ教室や、ローン減税の確定申告の作り方セミナーなどなど施主向けのイベントも開催してくれるので、今でも心置きなく伺うことができます。家づくりに本音で向き合ってくださった方々といつもでも繋がっていられるのです。

同僚は、家を建てた担当者さんから連絡があったのは最初の2年ぐらいで今はまったく無く、その会社に行くこともなく、またその理由も全く感じないと言い、私たちの家づくりを「本当に羨ましい」と言っていました。

家づくりを通じて建物・お庭・家具・インテリアなどについて興味を持ち、自分なりにいろいろ勉強して楽しかったので、その知識をより深めたり、また気軽に話しができる場所があることで、自分が成長できている実感を与えてくれます。休みの日にふらっと立ち寄れる住宅会社を選べたことも、本当に良かったと思っています。

 

⑦お庭・家具についても最初から計画したこと

自分自身がインテリアが好きということもあり、普段から雑誌やホームページを見て憧れの暮らしを想像(妄想?)することが趣味のようになっていましたし、今後どんなふうに自分らしく好きなものを揃えていくかを考えながらの新生活の日々が楽しくて仕方がありません。

こんな私に対して、家づくりを始めた当初から設計士さんは、ゆったりと腰かけたい椅子や、好きな小物を置く家具、またお庭でやりたかったハーブ栽培、休日の朝食をお庭のウッドデッキで過ごす…といったシーンを考えながらの間取りづくりに共感していただき、親身になって何度も打ち合せをしていただきました。嫌な顔一つせず耳を傾け続けてくれたことが本当に嬉しかったし、その時間が素晴らしい思い出になっており、思い出すだけで涙が出そうです。

最初から建物だけでなくお庭も同時に設計に取り入れ、そして家具まで含めたトータルで「好きなこと」「叶えたいこと」を考えられたのは、設計士さんが私たちの希望を大切にしながらさらに期待を超える提案をしてくださったからで、毎回が驚きの連続でした。

多くの住宅会社は、エクステリアや家具などを検討するのに別の会社を自分で探して選ばねばならないと友人から聞いていたので、私たちの好みや感覚を理解してくれる方に暮らしをトータルでコーディネートしてもらえたことが、入居して本当に満足度が高いと実感しています。

 

まとめ

私たちはまだ二人暮らしですが、未来の家族像として子供2人と仲良くそして個人の時間や気持ちを大切にしながら、たとえ子育てに追われる時がきたとしても大人としてまた女性として素敵な自分であり続けたいと思っています。そう思えるようになったのは、一緒に家づくりをしてくださった住宅会社の方々の働き方や生き方を知って自分の憧れとなっているからであり、それが家づくりを終えた今でもイキイキと暮らせる大きな要因と確信しています。

計画中はなかなか細かい点まで思考が回らなかった私たち夫婦ですが、今思うと、完成してからも真剣に私たち家族に向き合ってくれる住宅会社と感じさせてくれたスタッフさんたちの姿勢を好きになったことが、家づくりを前に進めた原動力であったと感じます。そして、入居後も安心して暮らせるのはその誠実な姿勢で守ってくれている安心感が伝わるからと思います。

私たちの拙い経験ですが、これから住まいづくりを計画する方に少しでもお役に立てればと思い書かせていただきました。最後まで、お読みくださって心より感謝いたします。

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