家づくりの叡智- 家づくりの検討・比較

浜松で「ペットと暮らす家」
注文住宅で叶える5つの秘訣

浜松で「ペットと暮らす家」<br>注文住宅で叶える5つの秘訣

ペットは、既に飼っている人にとっては家族の一員であり、またマイホームを建てたら飼いたいと考える人にとっては憧れの近未来の姿です。浜松ではこのような暮らしへのニーズが年々高まっています。

そのようなご家族は、決まりきった間取りに住むのではなく豊かな時間を住まいの中で実現しようとする機運がとても高く、また子育て世代のご家族にとっては、子供たちが思いやりのある優しい人に育つよう、大切なペットを通じて生き物への愛情を育んでほしいと願っているのではないでしょうか。

自分らしい生き方や暮らしを形にした住まいづくりは、今後ますます広がっていくと考えられます。そこでペットと暮らす上で、ペットも人もストレスをできるだけ少なく、安心して新築の家を保つ5つの秘訣を厳選してお伝えしたいと思います。

 

ご家族の大切な時間の中でのペットとの暮らしがある

ペットといっても、犬、猫、ウサギ、ヤギ、鳥などさまざまです。特に、ここ浜松のように自然豊かで人もおおらかで、他のエリアと比べて広い敷地の住宅を建てられるエリアでは、配慮さえあれば気軽に動物を飼うことが可能となります。

ペットと暮らす上で大切なのは、飼いたい動物の基本的な生理行動をしっかりと知っておくこと。そしてペットが好む動きや習性をよく調べてから空間づくりを行うことが大切です。

ペットは人の心を癒し日常を楽しくしてくれます。一方で、ペットとの触れ合い以外にもご家族様一人一人が大切にしたい時間や新しい住まいで「やりたいコト」などが他にもあるはずです。パーソナルな時間・家族の時間・ペットとの関わり方のコンセンサスをご家族で話し合っておくことがとても大切なのです。何となく動物が好きだから… で始めたペットとの暮らしが、家族のストレスになってしまったのでは、人はもちろんペットにとっても幸せなことになりません。

 

まずこれらについて家族で話し合ってみましょう。

  1. 家族みんなでどんな暮らしをしたいか?
  2. 将来、趣味をしてみたいか?
  3. 家族一人一人の大切にしたい時間とは?

その上で、ペットとの時間がどう在りたいかを家族で話し合うことからスタートすることを強くお勧めします。ご家族だけで話し合うのが難しい場合は、建築会社の設計士やデザイナーに入ってもらい要望を出し合っていくと家族それぞれの意見が一つの方向にまとまりやすいです。

 

動物の居場所、拠点を確保する

野生ではないペットであったとしても、自らのテリトリーの確保が安心感につながることが分かっています。テリトリーとは縄張りのことです。住いの中に安心できる縄張りをつくってあげることで「ここは自分の空間だ」と認識し、そこに戻ると落ち着きを保つのです。それはケージや小屋などの小さな囲われ空間であってもいいのです。

寝る・食べる・排せつする、これらの活動をいつも決まった場所で行うことで、住まいの汚れやペット関連グッズが煩雑になることを防げるのです。そして、ただ場所を与えるだけではなく、躾と習慣づけを行うことで楽しく共存できるのです。

 

その「決まった場所」を後から設置する(ケージや小屋を室内に置く)メリットは、家族の成長やペットとの関わり方の変化に対して柔軟に対応できることです。デメリットは人間のための空間を占領したり日常動線の弊害となること。なので当初から余裕をもった少し広めの間取りづくりをお勧めします。

一方、ペット用の小さな部屋をつくる場合のメリットは、予め間取りの中に組み込まれるのでペットのモノで室内が散らかることがなく、動線の邪魔となることを避けられます。新築をお考えの方なら、家族の一員としてペットの場所づくりを検討されるのがよいでしょう。ペットへの愛情をもって間取りを考える時間も楽しいものです。

 

親しき中にも程よい距離感が大切なのは、人間同士でもペットと人間でも同じです。その距離感によって、癒しとなるかストレスとなるかが決まると言っても過言ではありません。そこで考慮することは、空間の境界となるドアによって距離感を自然に取れるようにしておくこと。ペットが室内で自由に移動したり、逆に自由に移動させない工夫としてドアの選定が大切になります。

  • ペットも人も自由に → 引き戸
  • 普段は閉めておきたいがペットは自由に → 小窓付きドア
  • ペットは入ってほしくない → 開きドア

 

オープンな空間ではあるがペットの出入りを防ぎたいときは、腰までの鍵付きのスイングドアをうまく活用するといいですね。近年は建材メーカーからもペット用建具が多く発売されています。中にはペットに合わせた建具を職人にオーダーして、より自分たちらしいペットとの関わりをドアの在り方から考える人も増えています。

 

お庭と家の間に設けるモノ

ペットと暮らす上での楽しみの一つは、お庭でいっしょに遊ぶ時間ですね。アパートやマンションには無い「庭のある暮らし」。空・土・木・風など自然に触れ合う機会は動物にとっても嬉しいことです。フェンスでお庭を囲ってドッグランを作ったり、ペットと戯れるためのベンチを置いたり、室内では実現できないお庭での楽しみ方は無限にあります。

そこでひと工夫したいのが、お庭と室内との境目の空間です。お庭に出たり戻ったり、散歩に行ったり帰ったり、外と内の境界として汚れを落としたり洗ったりといった行為ができる、ペット用の小物置き場を兼ねた場所をつくることをお勧めします。床を水で流せる準備室というイメージです。ペットとの日常のルーチンがスムーズに行えるようになります。

 

勝手口などの近くに設けることで、体毛や身体に付着したホコリが家族のモノに飛び散ることもなく、人間のための出入り口と兼用するよりペットとの暮らしを快適に過ごすことができます。清潔な室内空間を保つためにも、汚れを落とす場所は確保したいものです。ペットとの関わりはご家族それぞれで異なり多種多様です。こだわりを叶えられる自由設計で家づくりすることで、自分らしい空間をつくるワクワク感を楽しんでほしいですね。

 

素材や窓の選び方

室内でペットを飼う際には、ペットの身体が触れる場所に使用する素材への配慮が必要です。特に床の仕上げについては硬めの無垢の木がお勧めです。

表面がコーティングされているペット用の合板フローリングもありますが、新築当初は傷つきにくい反面、ペットが滑りやすく、また床を長持ちさせるためにワックスをかけると滑りやすく、かけないとフローリングの表面が乾き表層の割れの原因となるなどのデメリットもあります。合板フローリングは、新築時は綺麗なのですが時間が経つと傷みが目立つ恐れがあるのです。

 

一方、ナラ・サクラ・ウォールナット・アカシアなどの硬めの無垢の床板材は、床板の芯まで同じ素材なので表面が傷つきにくいうえに、家族がつけた傷と経年変化の美しさがいい感じであいまって、満足度が高く愛着を感じられる素材として人気あります。

浜松地域は比較的敷地に余裕があるため大都市圏よりも隣家と接近していないことが多いですが、そうはいってもはご近所様への音の配慮は予め十分に考慮しておくべきです。深夜・早朝の静まりかえった時間帯に、窓を閉めているにも関わらずご近所にペットの鳴き声が響き渡るようでは近隣に大きなストレスを与えてしまうので、気密性能を少し高めにしたり、防音サッシまでは必要ありませんがペアガラスサッシなどで音に対する配慮も検討する必要があります。このあたりは、建築会社と相談の上、コスト・性能品質・そしてライフスタイルとのバランスをじっくりと検討することが大切です。

 

まとめ

新しい住まいで、ペットと過ごす時間を家族の幸せシーンとして思い描き家づくりをする人たちの嬉しそうな表情をたくさん見てきました。Stay Homeの期間であっても、家の中やお庭でペットと触れ合いながらストレスなく過ごしている方々からペットと暮らす家づくりのヒントを沢山いただく中で、多くの雑誌やカタログに載らない大切な5つのポイントに絞ってここにお伝えしました。浜松でペットと共に自然を感じながら暮らしたい方々のヒントにしていただけると幸いです。
ご拝読をありがとうございました。

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