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癒され感100%!ペットとして「ヤギと暮らす生活の愉しみ方」

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三島大幸 / 家づくりアドバイザー

癒され感100%!ペットとして「ヤギと暮らす生活の愉しみ方」

はじめに

「ヤギ」と聞くと、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。ミルクを出す白いヤギ、お手紙を食べてしまう黒ヤギと白ヤギ、牧場や動物園のヤギ。いずれにしても、身近な動物と思う方は少数かもしれません。

一方で、除草に活躍するヤギや、ペットとして注目が集まっているというニュースを聞いた方もいるでしょう。本当にヤギが除草をしてくれたり、家で飼ったりできるのかなど、ヤギの魅力に迫りながら実際に飼育している私の体験談も交えてお伝えさせていただきます。

ヤギってどういう動物?

ヤギの種類は大きく分けて2種類

ザーネン種

スイス西部の原産で乳用として最も広く飼われて日本のヤギのほとんどはこの種もしくはその雑種で大型(平均体重80kg)のヤギです。

シバヤギ

家畜ヤギの日本在来品種で,長崎県の西海岸で肉用として古くから飼育されていたヤギから,明治以降に品種改良を進めて作り出された小型(平均体重15~40kg)のヤギです。

ヤギの性格

それぞれの個体ごとに性格の違いはありますが、一般的には温順で好奇心旺盛で自立心が強く、高い所が大好きな性格をしています。

 

ペットとしての歴史

ヤギが人に飼われるようになったのは、紀元前7,000~6,000年ごろ。西アジアで野生のヤギが飼い慣らされたのがはじまりといわれています。牛よりも古くから飼われていて、チーズやバターなどの乳製品はヤギのミルクから発明されました。

 

意外と知らない~ヤギのからだ7不思議~


ヤギの瞳というと、偶蹄(ぐうてい)といって写真の様な横長の瞳孔をイメージしますよね。これには理由があります。ヤギやヒツジなどの草食動物は目が顔の側面についていて、片方の目で前方から後方にかけてのほとんどを見渡すことができるそうです。彼らが野生で暮らすのは広い草原ですから、敵をいち早く認識しないと危ないですので、そのため瞳孔も横長になっています。

またこの横長の瞳のせいで「ヤギは目が怖いから嫌い!」っという人も多いそうです。しかし夜など暗い場所では瞳が丸く変化します。暗い場所ではより多くの光を取り入れようと瞳孔が丸く大きくなります。近くで見る機会があったらぜひ見てみてくださいね。


ヤギやヒツジは、上の前歯がありません。ヤギやヒツジは地面に低く生えている草を食べています。なので、より下の草を根こそぎ食べやすくする為に、スコップの様な感じに進化しました。ちょっと面白い歯の生え方をしているので、ヤギやヒツジを見たときには見てみて下さいね。

蹄(ひづめ)


ヤギは元々高いところが好きな習性を持っています。最近では平地で飼われることも多くなってきたので、その習性を意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
ヤギが高所を登る秘訣は、蹄の構造になります。ヤギの蹄は、外側が固く、内側が柔らかいという特殊なものです。この特殊な構造が、高所へ上るという行動を実現しています。


オス,メスともに角があります。(無角の場合もある)角は,少し湾曲していてメスの角は細長く,オスの角は太くて大きいのが特徴です。成長とともに,後ろへ伸びていきます。なので生後1週間~2週間くらいの時に獣医さんなどで処理をしてもらうと安心です。


防寒用としては羊毛の方が有名ですが、ヤギだって負けていません。
高級品で有名なカシミアやモヘアは、ヤギの毛から作られているのです。
非常に柔らかく含みも良いため、化粧用のほか毛筆用の筆にも利用されています。


ヤギは写真のようにひざを折り曲げて器用に低い草を食べるためひざ小僧の所だけ毛が無いんです。

反芻(はんすう)


ヤギは、牛や羊などと同様に4つの胃を持っています。それぞれの胃に違う機能があり、胃の中から口に食べたものを吐き戻してよく噛み、再び飲み込む「反芻」を行います。ヤギがよく口をモグモグしているのは、この反芻をしているためです。

 

ヤギの「好きな草」「嫌いな草」


ヤギも人間と一緒で、草の中でも好き嫌いがあり個体によっても違いはありますが、ヤギの全般的に「好きな草」「嫌いな草」があります。また草の中にはヤギにとって毒になる草もあります。

好きな草

ススキ、スギナ、ヨモギ、クワ、クズ、野バラ
よく聞く雑草ばかりで人間にとっては厄介な雑草もヤギにとっては大好物なものばかりです。

嫌いな草

ツツジ、スイセン、ネギ、シャクナゲ、タマネギなどのネギ属

餌になる草が十分であればたとえ毒草が混じっていても自らは食べないですし、少量の摂取なら問題ないのであまり神経質にならなくて大丈夫です!
ちなみに紙は食べませんので与えたりしないでくださいね。

 

「ヤギを家で飼おう!」と思ったきっかけ

庭の雑草対策

マイホームを購入し住み始めてから2年が経過して、敷地の雑草の管理が思いのほか大変でした..。特に庭の一部に法面(のりめん)があり、そこに生える雑草を機械を使って草刈りをすることの大変さに悩まされていました。
そんな時にある知り合いの方からヤギをペットとして飼って庭の草を食べてもらって雑草対策にもなることを教えてもらいました。

スローライフへの憧れ

青空の下、緑の草原で草を食べるヤギたちを牧場でみたときに、自宅の庭でもヤギのいる風景に癒されたいという憧れが生まれました。

 

飼うために必要なもの

飼育環境と面積

飼育空間は広ければ広いに越したことはありませんが、1頭あたり最低でも10㎡程度はあると良いでしょう。またヤギは湿気やジメジメした環境を嫌いますので、雨で身体が濡れないように屋根や小屋を準備する必要があります。
逆に乾燥した環境には非常に強く、1週間程度なら水分がなくとも生活ができます。

小屋

小屋は大型犬用の小屋を代用するか、適切な大きさがなかったら簡単なヤギ小屋を作ってあげましょう。風通しのよい場所に設置して冬場は小屋の中にワラを敷いて保温にしてあげると良いです。

ヤギは跳躍力があり、1m位は軽く飛び越えてしまうため、1.5m以上の柵を設置しましょう。

木陰

庭日に樹木が植えてある場合は問題ないのですが、日陰がない場合は寒冷紗シートなどで少し木陰の場所を作ってあげると良いです。

 

ヤギの暮らしから学んだこと


ヤギは人懐こくて(シバヤギ)身体も小さく、子ども達もヤギと触れ合い観察する中で、「どうしたら喜ぶかな?何か変わったことはないかな?」とヤギの気持ちを考え気遣うようになりました。生き物の気持ちを考えながら接ることで、相手を思いやる気持ちや心の成長に繋がっている感じます。

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三島大幸 / 家づくりアドバイザー

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