丁寧な暮らし- -DLoFre‘s-美しい暮らしの素

北欧から学ぶ“あたためる”暮らし

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渡辺美緒 / インテリア・アドバイザー

はじめに

みなさんこんにちは!私、ドロフィーズインテリアのみおちゃんこと渡辺です。
ここ最近は、朝晩ぐっと冷え込み、しんとした空気になってきましたね。私自身、都田に越してきてからは四季の変化に敏感になりました。
それこそ昨年までは自転車で田舎街を通勤していたので、通勤途中に咲く花や木々の変化に小さく感動していました。勿論、ドロフィーズキャンパスも四季の変化を感じるには絶好の場所です。一地球人として、そういう自然の小さな変化には常に敏感でありたいですよね。
また、ドロフィーズに入社してからは、自然の変化に対してもポジティブに捉えられるようになりました。梅雨には梅雨の良さが、冬には冬の良さがあるということ。何でも捉え方次第ですね。

そういう意味では、北欧の人たちも、置かれている環境に対してポジティブに変換できるプロだなと思います。よくある話では、北欧テキスタイルや北欧家具が素晴らしいのも北欧の寒さの厳しい環境で、いかに部屋で楽しく快適に過ごすことを考えた結果だということだそうで、北欧から学ぶところは沢山ありそうですね。

これからどんどん寒さが厳しくなってきますが、そんなときに“あたためる”ことが、むしろ楽しくなるような暮らしの提案を、北欧旅などを通して学んだことを踏まえつつ、一北欧好きとしてお話できたらと思います。

サウナで“あたためる”。

フィンランド発祥のサウナ。日本人はお風呂であたためる文化ですが、それと同じようにフィンランド人にとってはサウナで体をあたためることが日常です。
サウナというと、我慢しなくてはいけない、入り方がよく分からない、、、など疎遠してしまう方もいるかもしれません。実際私もそうでした。
そこで、たまたまドロフィーズキャンパス内にある「蔵で旅するbookstore」で見つけた「はじめてのサウナ」(著:タナカカツキ)という本で、サウナに対する見方が変わりました。サウナの入り方は勿論、体をととのえるだけでなく、心もととのえるなど考え方の部分でも絵本形式で分かりやすく描かれています。ほりゆりこさんのイラストもすごく可愛らしいので見ているだけでワクワクしますよ!ぜひ一度読んで見てください。

また、ドロフィーズキャンパス内には、「空に浮かぶサウナ小屋」もあるので実際にサウナの良さを体感してみてくださいね。
※サウナは「白のMINKA」宿泊者様のみご利用できます。

丁寧に織られた「Made in Finland」のブランケットや湯たんぽで“あたためる”。

ドロフィーズインテリアでも取り扱いのある「LAPUAN KANKURIT」は、本当に肌触りが良いのです!
「ラプアの織り手たち」という意味のブランド名。フィンランドの北西部にある小さなラプアというまちで、日々丁寧に織られています。化学繊維ではなく、天然繊維で作られていることは、肌にも優しいですね。
ただ、お手入れは必須なので少々扱いに気を遣うかもしれませんが、大切に作られたものを大切に扱うということは、やはり大事にしていきたいですね。

③薪ストーブやキャンドルで“あたためる”。

北欧のお家なら割とみかけることが多い薪ストーブ。
私自身、薪ストーブは持っていませんが、、、ドロフィーズでは薪ストーブの取り扱いがあるので、毎年冬になると各施設薪ストーブを実際につけます。ゆらゆらと揺れる炎を見ているだけで癒されますし、体の芯からじんわりあたためてくれるので、やはり電気ストーブとは比べ物にならないくらい良いなと思います。
メンテナンスなどが大変そうというイメージもありますが、実際に持っている方のお話しを聞くと、そこの手間も含めて良いという声を頂くので、全ては考え方次第ですね!便利になりすぎた時代に、敢えて「手間を楽しむ暮らし」をしていきたいものです。
また薪ストーブでなくても、キャンドルで小さく炎を楽しむの良いですね。私はリラックスしたいときに、空き瓶にキャンドルを入れて、そのあたたかな雰囲気を楽しんでいます。ぜひ皆さんも薪ストーブやキャンドルで“あたためる暮らし”を体感してみてくださいね。

ほっこりする北欧絵本で心を“あたためる”。

北欧絵本というと、まだあまり馴染みがないかもしれませんが、ドロフィーズキャンパス内の「蔵で旅するbookstore」では、いくつか取り扱いがあります。その中でもおすすめが、「トントゥミッラとなかまたち」(著:迫村裕子・リーサカッリオ)という絵本です。
サンタクロースのお手伝いをする小さな妖精トントゥが主人公で、冒険をしていくお話なのですが、そこに出てくる“コケモモ”や“きのこスープ”といったフィンランドだからこそのフレーズや独特の世界観に引き込まれます。大人になると絵本も読まなくなってしまいますが、大人になった今だからこそ絵本から学ぶことも沢山あります。初心にかえった気持ちで、北欧絵本で心からほっこりあたたまるのも良いですね。

フィーカをして“あたためる”。

「フィーカ」とはスウェーデンの文化で、日本でいう「お茶をする」というような意味になります。

以前にスウェーデンの農家さんにファームステイをして、実際にその暮らしを体験したことがあるのですが、そのときにお母さんがシナモンロールを焼いてくれて、家族みんなでフィーカをした記憶があります。
今でもそのときの心の豊かさは忘れられません!なぜかゆっくりとした時間が流れ、心も落ち着くので不思議です。
でもこの心の豊かさの実現は、ただそういう時間をとろうとしていない、またはそういう環境づくりをしていないだけで、自分の家でもできなくはないのかなと思います。
私も、日々やらなければいけないことに追われ自分や家族と向き合う時間をとれていなかったなと感じます。たまには立ち止まって自分や家族と向き合う時間をつくること、今いる環境を心地よいものしていくこと(インテリアを整えること)をしてみるのもいいかもしれません。
その上で、シナモンロールとお気に入りのハーブティーや紅茶があれば素敵な時間が過ごせそうです!私はよく、ドロフィーズで第4日曜日に入荷するミココリエさんのシナモンロールと紅茶であたたまっています。みなさんもぜひ「フィーカ」であたたまってみてくださいね。

北欧玩具でインテリアから“あたためる”。

またまたスウェーデンでの旅の話になるのですが、そこの農家さんには釜がありその上にスウェーデンの伝統玩具の「ダーラナホース」が可愛く並べられていました。「幸せを呼ぶ馬」といわれ、今でもスウェーデンの人たちは大切にしているそうです。てづくりのぬくもりがある北欧玩具は、インテリアの雰囲気をあたたかいものにしてくれそうですね。

おわりに

「あたためる暮らし」の提案としていくつかご紹介させていただきました。
こうして振り返ってみると、ドロフィーズで取り扱いのものやことの紹介が多くなりました。別に紹介して下さいといわれた訳でもなく、買ってくださいということでもなく、押し売りでもなんでもなく、ただ私自身が使ってみたり、感じたりしたことを本当におすすめしたくて文章にしています。

そうだとすると、「暮らし」と「仕事」が密接につながっているのだなとつくづく感じます。
弊社社長蓬台著書の「誇りとなる会社の作り方」に「仕事とプライベートが高い次元でリンクし合い、そして自らと周りの人たちの生き方までが良くなっていく…。『ワークライフインテグレーション』とは、このように仕事とプライベートを分けることなく、同一次元で双方を合わせてより豊かな人生にしていくという考え方です。」(p33)とありますが、まさにこのことだなと思います。

すぐには難しい話ですが、少しずつ小さく、まずは体や心をあたためて自分と向き合ってみるところから初めてみると良いかもしれません。みなさんの何か暮らしのヒントやきっかけになって下さったら幸いです。

WRITER

渡辺美緒 / インテリア・アドバイザー

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