丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

ノルウェーの北極圏から

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

DSC_0737.jpg

先日、週末を利用して初めて北極圏まで足を運んできました。お隣ノルウェーのトロムソ(Tromsø)という街。夜になると大空にオーロラが、またフィヨルドがとても美しい街でしたので、番外編…という事で北欧・ノルウェーからの景色などを数回に渡りご紹介していきたいと思います。

無題.png

ちなみに、トロムソはどの辺りかというと、この地図の「A」の地点。日本と比べてみると、こんなにも北に位置しています。ストックホルムのアーランダ空港からは、1時間40分~50分程度で行くことが出来ます。また、トロムソは日本からのオーロラツアーで訪れる人がかなりいるとの事で、街の教会やバス停などにはなんと日本語表記のインフォメーションもありました。現地のオーロラガイドのスタッフも、「日本人はたくさんくるよ」と言っていました。

DSC_0769.jpg

トロムソはとても小さな街です。そして、どこからでも奥には白い美しい山々を望むことが出来ます。私がトロムソに訪れた理由の1つは、この山でした。日本に住んでいる頃は、都会にいても当たり前のように、意識しなくても大小の山が遠くの方で視界に入っていました。しかし、スウェーデンに引っ越してきてからは、なかなか山というものを見る機会がありません。電車で遠くまで行っても、バスで走っても、平野が広がるばかりです。ですので、たくさんの山、そしてフィヨルドのある景色をトロムソで見たかったのです。

DSC_0820.jpg

こちらはトロムソ橋の上から。山が本当に美しいです!写真を見ると、夕方のようですがこちらを撮影したのは朝11時過ぎ頃でしょうか。なんでもトロムソは、真冬は2か月一切日が昇らない完全な極夜で、真夏にはまた2か月、日が沈まない完全な白夜になるそうです。1月中旬に入り、徐々に日が昇るようになると、学校などで皆でお祝いをするそうです。

私の住んでいるストックホルム近郊は、真冬では一番日が短い時で日照時間は6時間弱。全く日が昇らないというのは、いったいどんな感じなのでしょうか。慣れるまではとても大変そうです。

1606350_10152266414408573_35955131_o.jpg

こちらはトロムソ中心部から少し離れた住宅街。

遠くの白い山々が、太陽の光を浴びて一部ピンクに染まっています。山の手前に広がるのは、海です。想像してみてください、家の玄関を出たらこの景色が広がり、夜になるとオーロラが出るところを!とても贅沢な、美しい自然に囲まれた環境です。

ちなみに、スウェーデンとノルウェーはお隣ですので、お店などはほぼ共通。スウェーデンでも馴染みのあるお店が沢山トロムソでも並んでいました。また、街並みもあまり変わらず言語も似ているので、スウェーデンから旅行で行くと、あまり海外に来ているという感覚にはなりません。こういった民家などは、スウェーデンの方が若干カラフルかな?と感じました。

DSC_0772.jpg

こちらは宿泊したホテルの部屋。打ちっぱなしの壁にペンキで殴り書きをしたような「YOU ARE SMART(あなたは賢い)」の文字が。シンプルですが、なかなかスタイリッシュです。

DSC_0775.jpg

こちらは部屋番号を書いた紙。ホテル内のインフォメーションではこのキャラクターが使われており、とてもポップな印象。ノルウェーは大変物価が高いので、ホテルは立地が良くかつ安いところで決めました。若者や、トラベラーに人気のホテルといったところ。

DSC02738.jpg

こちらは朝に撮影したトロムソ橋。まだ暗いですが、朝の8時半頃です。橋を渡った向こう側に並ぶ、5本の線のライト…お分かりいただけるでしょうか?北極教会というトロムソ観光名所の1つで、ヨーロッパ最大級のキリストの復活を描いたステンドグラスがあります。

ちなみに、こんなに北だと一体どれだけ寒いんだろう?という疑問がわくかと思うのですが、それがなんとそこまで寒くないのです。ストックホルムアーランダ空港を発つ時にマイナス3~5℃ほどで、トロムソに到着したらマイナス6℃ほどでした。トロムソの方が若干寒いですが、ほぼ同じ位の気温です。これには私もびっくりしました!北大西洋海流の影響で温暖なようで、一番冷え込む1~2月の平均気温はなんどマイナス2℃のようです。ストックホルムの方が断然寒いですね。

さて、私はたったの2泊しかしなかったのですが、とても素晴らしいオーロラを見ることが出来、また写真にも撮ることが出来ました。また次回、ご紹介していきたいと思います!

丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

Fine Pick Up