丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

スウェーデンの家庭料理

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

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新年あけましておめでとうございます!

スウェーデンでは前も書いた通り、年末年始はほぼ平日と変わらず…な雰囲気。カウントダウンをし新年0時になったところで、花火を事前に購入している人たちは皆打ち上げ花火を打ち上げますが、個人個人で打ち上げるものなので音は物凄いのですが、華やか…というとどうでしょう?やはり日本のそれとは比べものになりません。

この花火、カウントダウンの時以外でも、前日や前々日からパン!パン!と打ち上げる人も多いので、犬を飼っている知り合いに聞いたところによると、犬が花火の音を怖がってご飯を全然食べてくれない…と言っていました。ちょっと可哀想ですね。

そんな年末年始ですのでご紹介できるような楽しい写真も無く、今回も引き続きクリスマスからの写真、特に今回は食べ物をご紹介したいと思います。

この写真、何を作っているところだと思いますか?

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こちら材料を全部入れて、オーブンに入ったところです。焼き上がりの写真が残念ながら無いのですが、スウェーデン料理の中でも有名なものの1つ「ヤンソン氏の誘惑」です。最初に掲載した写真は、ジャガイモを拍子木切りにしているところ。ハンドルを回すと切れたジャガイモが出てきます。とても古いもので、もう何十年もヤンソンを作るときに使っているのだと思います。

材料はジャガイモ、アンチョビ、生クリーム。お好みで塩コショウやチーズ、ニンニク、玉ねぎなどグラタンの要領で味付けをすると、バリエーションも豊かに色々楽しめると思います。大皿でオーブンに入れるだけ、の簡単な料理ですがスウェーデン料理といえばこれはかかせないものですので、パーティーなど人が集まる場にもってこいです。味の決め手は、勿論アンチョビです。

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そしてスウェーデン人が一番よく食べる魚といえば、サーモン。こちらのサーモンは脂がのっていて臭みがなく、本当に味が豊かで美味しいです。こちらの写真、手前はマリネで奥がグリルしたもの。奥にはお好みで一緒に食べるビーツのマヨサラダ(紫っぽい色のもの)やコールスローが。その奥の瓶、ちょっと見にくいですが、こちらもスウェーデン料理の定番、ニシンの酢漬けが数種類。

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さあ、こちらも料理とはまた違いますがとてもスウェーデンらしいラインナップです。

スウェーデンには沢山の種類のパンがありますが、こちらの写真の手前に並んでいる奥の2種類。knäckebröd(クレッケブレッド)と呼ばれるもの。とても薄くクリスプで、茶色いものにはライ麦が含まれておりヘルシーで健康にも良いです。こちらはチーズを乗せたり、サーモンとクリームチーズをのせたり、おやつ感覚で様々な食材と一緒に楽しめます。バターを塗って、そのまま食べても。こちらはチーズやバターなどの乳製品が豊富で品ぞろえも多いので、様々な味で楽しめます。

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食べたいものを、各々が好きなだけお皿にとります。

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こちらは去年もご紹介した、スウェーデンのクリスマス料理といえばコレ。JUL SKINKA(ユールフィンカ)と呼ばれるクリスマスハムです。こちらもとっても簡単に作れるのですが、美味しい一品です。

クリスマスシーズンになるとスーパーにならぶ大きなハムの塊。こちらに卵(はちみつや黒砂糖をちょっと混ぜても美味しいです)、そしてマスタードを塗り、パン粉をまんべんなく振ってオーブンへ。(こちらで使用するパン粉は日本のものよりだいぶ細かいものです)こちらもヤンソン氏の誘惑と同じく、味付けはとてもシンプルなので準備に5分ほどしかかかりません。あとはオーブンにお任せです。これだけですが、マスタードが決め手のジューシーなハムが出来上がります。

スウェーデン料理は手間のかからない、シンプルな味付けなものが多いです。

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ゆで卵も、こんな風にキャビアや黒コショウのきいたマヨネーズを乗せるだけでちょっと豪華に味のバリエーションもつきます。こちらに小エビやアボカドをのせたりディル(ハーブ)を振ったりなどし、ちょっとしたひと手間でパーティー料理のスターターに。

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