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エシカルライフ!
身体も心もちょっと豊かになるおすすめフェアトレード商品5選

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鈴木芙美子 / インテリア・アドバイザー

エシカルライフ!<br>身体も心もちょっと豊かになるおすすめフェアトレード商品5選

はじめに

SDGsが採択されて以降「フェアトレード」という言葉を聞くことが多くなりました。フェアトレードは「発展途上国の方々が作ったものを適正価格で持続的に輸入し消費すること」。私はなんとなく知っているぐらいでしたが、ドロフィーズで仕事をする中でフェアトレードの商品を取り扱い、積極的にご購入されるお客様とお話をしていく中で、他者を想い人生をパワフルにしなやかにそして美しく過ごされている姿に憧れを持つようになりました。今回は、身も心もほっと癒されるようなドロフィーズで楽しめるフェアトレード品をご紹介します。

 

毎日飲みたい!ピープルツリーのコーヒー豆(ペルー産/有機栽培)

ペルーの世界遺産として知られるマチュピチュ遺跡よりも奥地の山岳地帯で、伝統的な有機農法で育てられたコーヒー豆です。このコーヒーは1967年に設立された小規模農家の協同組合コクラ(COCLA)で栽培〜加工〜販売〜輸出まで行っています。酸味と苦みのバランスがよく程よいコクも感じられる、デイリーユースにぴったりのコーヒーです。パッケージに描かれているイラストはコーヒーの生産者さんをモデルにしており、見ているとほっこりとするデザインですね。

食事にリラックスタイムにと世界中で毎日飲まれるコーヒーの市場規模はとても大きいですが、たくさんの中間流通業者が入る事が多く生産農家さんは買い叩かれて収入が生産コストを下回ってしまうことがあるくらい弱い立場になっています。適正な流通ルートと美味しいコーヒーをつくる農家さんを守る為にもフェアトレードのものを選んで購入したいところですね。

 

ドロフィーで飲める最後まで大切に味わいたいコーヒー

ドロフィーズキャンパスの「ドロフィーズカフェ」と「ノルディックデリ」では、地元浜松でフェアトレードの無農薬コーヒーを取り扱っている「豆乃木」のコーヒーを楽しむことができます。ドロフィーズオリジナルブレンドなのでここでしか味わえないコーヒーです。とくにドロフィーズカフェでは一滴一滴ゆっくりと約8時間かけて抽出する優しい味のダッチコーヒーが堪能できます。

豆乃木さんは輸入して販売するだけでなく生産地の方々に定期的に会いに行き、直接コミュニケーションをとっています。またフェアトレードを理解してもらうために小中学生に教室も開いています。ただ販売するだけではなく、それに関わる方への配慮、フェアトレードを広めて心も豊かになるエシカルな生活を伝え広めています。豆乃木さんのパッションに満ちたコーヒー、最後の一滴まで大切に堪能していただきたいです。

 

カカオの素直な美味しさで笑顔になれるチョコレート

毎年秋冬限定で販売される「ピープルツリー」のチョコレート。口溶けの良いカカオバターをふんだんに使用しているため気温が低い季節限定になっています。このチョコレートが店頭に並ぶとスタッフが冬を感じる楽しい季節の風物詩の一つ。たくさんのフレーバーがあり種類によって砂糖の種類など材料の配合を調整している徹底ぶりで、口に入れた瞬間に身体中に幸せが広がり自然と笑顔になる安定の美味しさです。かわいいパッケージも人気の理由の一つで、そのままプレゼントしても喜んでいただけますよ。

このチョコレート、もう1つ笑顔になれるポイントがあります。それは包み紙の裏側についている「カカオポイント」。このポイントを集めて送るとカカオ農家に寄付ができ、苗木の購入や農業技術の向上などに協力できます。美味しく食べて、人やカカオを守るお手伝いもできるエシカルなチョコレートです。

 

人の手で作られるからこそ生まれる味わいのある「カゴバッグ」

こちらのカゴはウォーターヒヤシンスという水草が原料です。カンボジア中西部のトンサップ湖という大きな湖(琵琶湖の約13倍の面積)に大量発生した水草(ウォーターヒヤシンス)を何かに利用できないかと誕生したのが水草のカゴです。「収穫〜編み込み〜仕上げのニス塗りまで8工程」一つ一つを丁寧に行い、現地の女性達が手仕事で編み込んだ丈夫で型崩れしにくい上質なバッグです。使い込むほどに革材のように飴色に変化し、少しずつ柔らかく味わいがでてきます。夏はスカーフを冬はニットやファーを持ち手に巻いて、季節によって装いを変え永く楽しみたいバッグです。

 

日本人の熱い想いと現地職人の誇りが詰まった上質なシルクストール

繭から手作業で糸を引き、人の手で織られ、ココナッツやアーモンドの葉などの天然素材だけで染められた美しいシルク。その輝きから「黄金のシルク」と呼ばれています。冬はマフラーとして、また夏は暑さ対策のストールとして、オールシーズン使用できます。天然素材の優しさと丁寧に手織りされたシルクは、繊細でありながら芯の強さを感じる滑らかな肌触りで身に纏う方の品格を高めてくれます。5年、10年と永く使いたくなる不思議な魅力があります。

こちらのストールはカンボジアにある、IKTT(伝統の森:クメール織物研究所)で作られています。この研究所は日本人の友禅染職人の森本喜久男氏が創業したものです。この地には、数百年〜数千年にわたりシルクの原料となる桑の木や蚕・綿花・染め用の藍などの草木染に使用する植物が自生していました。その豊かな自然の恵みを利用して織りなす布で人々は暮らしていました。しかし20年余り続いた内戦で自然は消え、伝統のシルク布も消えかけていました。

森本氏はこの素晴らしいシルク文化を絶やしてはいけないと森林を開拓し、育て、伝統のシルク布を再生し、今では170人ほどの人々が暮らす村になっています。またその村の子供たちのために学校を設立し持続可能な村づくりも行っています。この村住まう人たちはみんな笑顔で一つ一つの仕事に誇りをもっています。シルクストールに触れると作り手の温かさも伝わってくるように感じます。

 

まとめ

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フェアトレード商品を選ぶことによってたくさんの方への支援に繋がります。それだけではなく、正しく取引され整った環境で作られているのでどれも上質で安心安全、自然にも人にもやさしい品物になっているというメリットもあります。フェアトレードは作り手から購入者まで関わる全ての人が笑顔になることです。未来に続く幸せのバトンリレーみたいな感じですね。

すべてをフェアトレード品に切り替えるのは難しいですが、毎日飲むコーヒーをフェアトレード品にしてみたり、飲食店でフェアトレードのメニューがあったら一品だけでも注文するなどを手始めに、手に取っている物がどこから来たのか考えたり、頭の片隅にフェアトレードという意識を持って丁寧に物を選択していく事から始めてはいかがでしょうか? 一人一人の小さな一歩が地球や人の未来を変えていくことにつながります。

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鈴木芙美子 / インテリア・アドバイザー

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