丁寧な暮らし- スウェーデン生活からの贈り物

1800年代のクリスマス

WRITER

新谷 友海 / スウェーデン在住ライター

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この時期あちらこちらでクリスマスマーケットが開催され、クリスマスムードもいよいよ本番となってきました。週末だけ開催されるマーケット、大規模なところはクリスマス前まで連日開催されています。

今回は何回かご紹介したことのある、野外博物館での小規模で可愛らしいクリスマスマーケットを。

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こちらの野外博物館では1800年代のスウェーデンの家や人々の生活の様子が垣間見れるのですが、今回はクリスマスマーケットが開催中ということで、当時を再現した家で、当時を再現した服を着てジンジャークッキーを焼いて振る舞ってくれていました。クッキー、この写真右側の薪をくべて火をつける大変古いタイプのオーブンで焼いていたんですよ。

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そしてこちらでは当時の方法でキャンドルを作っています。後ろにはクリスマスツリーが。

この写真を撮影した時は午後4時半頃だったと思うのですが、なんとこのおじいちゃんは午前11時からずっとキャンドルを作っているのだそうです。4本の糸を蝋に垂らして引き上げる…をずーっと繰り返してこうやってキャンドルが出来て行くのですね。昔はこうやって灯りをとっていたんですね。

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このように木の部分を持ち、蝋につける…を繰り返していきます。簡単そうにみえて、時間はかかるしとっても重労働ですよね。

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そしてこちらが手造りのクリスマスキャンドル。作る過程で先に向かって細くなっているのが特徴ですね。お値段は85クローネ(1000円弱)です。

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こちらは当時のクリスマスディナーのメニュー。現在とだいぶ違います。パンにチーズ、おかゆにクリスマスハム、そしてLutfiskと呼ばれる保存食の白身魚です。

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そしてこちらがメッセージがついた当時の子ども達へのクリスマスプレゼント、藁で作った人形です。

昔からこうやってクリスマスには家族で過ごし祝っていたのですね。電気が無い時代、外は雪で家の中はハンドメイドキャンドルの灯りのみ。とっても静かだったのではないでしょうか。またクリスマスマーケットの様子など次回ご紹介したいと思います!

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